Sophists' Almanac

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Hidden Figures: 映画『ドリーム』~ 隠された真実、かつての宇宙開発に貢献した若きアフリカ系アメリカ女性たちのすがたを追って

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昨日から映画公開だね !

ドリーム。

 

映画『ドリーム』NASAの頭脳として宇宙開発を支えた“元祖リケ女”の活躍描く実話 | ファッションプレス

全米では、昨年末の限定公開を皮切りに大きな評判を呼び、年明けから拡大公開を迎えると『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を抜き去り全米映画興行ランキング1位を獲得。その後も公開から11週連続でのランキングTop10入りを果たし、日本でも大ヒット中の『ラ・ラ・ランド』を上回る興行成績を記録。さらに本年度の第89回アカデミー賞では、3部門(作品賞、助演女優賞、脚色賞)にノミネートされている注目作となっている。

 

youtu.be

 

見てみたいね~ !

 

でも、この映画の話をするのに、

今日は、ずいぶんとまわり道してみようと思います。

 

まずこの人から。

 

ローレンス・サマーズ (Lawrence Henry Summers)。

自由主義経済学者、クリントン政権下で財務長官、ハーバード大学の学長などを歴任。また醜悪な「サマーズ・メモ」スキャンダルもあった。

 

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ハーバード大学では、サマーズは、ことごとく社会学・人文科学系の学科をないがしろにするので、対立が絶えなかったのだけど、アフリカ系アメリカ人の著名な哲学者で神学者である Cornel West との喧嘩は有名で、

 

 cornel west summers に対する画像結果

そのせいで、Cornel West はハーバードからプリンストン大学に移ってしまいました。

 

sophist.hatenablog.com

 

あともうひとつは、サマーズがハーバードをやめさせられることになった事件、それが、ジェンダーについての大論争を引き起こすことになります。

 

サマーズの「生まれつきの女性と男性の生まれつきの差が、女性がより科学や数学の分野で成功している人が少ない理由かもしれない (innate differences between men and women might be one reason fewer women succeed in science and math careers) といった一連の発言は、その当時のアメリカそして世界で大論争を引き起します。

 

ま、それでサマーズはハーバードをやめることになったんだけど。

 

しかし、みんなはどう思う?

サマーズのようにやはり女性は化学や数学の分野で実際に活躍している人が少ないのは、男性よりもその分野で違いがある、あるいは劣っていることの何らかの証明になるのでしょうか。

 

西洋で女性たちが大学に入り、男性と同じ教育を受けれる機会を得ることができるようになったのは、ほんとうについ最近のことです。

 

また女子大にいけたとしても、そこで学べる学問のメニューは家政学や文学などが主流で、「良妻賢母」になるための教育でしかありませんでした。

 

鉛筆を持つことすらが大変だった多くの女性たちにとって、女性が「良妻賢母」になるための学ぶべき教養としての文系よりも、理系の学科はもっとも排他的な分野だったのです。

 

そんな歴史が圧倒的に長くて、最近やっと理系女なんてことばがでてきましたね。

 

さらに、会社だってそうだけど、女性のスタッフが必死で頑張ってきた業績も、つるっと、だいたい上の男の上司の手柄になってしまうこと多し、と女子グチ。まじで下手した責任は思いっきり背負わされるけど (笑)。結構これ、みんな、あるあるある~、とかいってるネタ (笑)。

 

しかし、こうした排他的な理系の白人男性中心主義的な学問の世界で

がんばったにもかかわらず、「無名」にさせられてきたたくさんの人々の存在があった。

 

現代の歴史研究では、そんなアフリカ系アメリカ人のひとたちや、女性たちの活躍を、しっかりと掘りおこし再評価していく流れがあります。

 

これが歴史学の醍醐味ですね。

 

実は、この「ドリーム」という映画もそう。

 

冷戦時代の、アフリカ系アメリカの女性の科学者たちが、白人男性ばかりの NASA で働き始める。

 

 

そして彼女たちは一人ではなかった。

 

映画『ドリーム』は、ついにNASAの「隠れたヒーロー」を描き出すことに成功した|

WIRED.jp

2017年9月29日に日本でも公開される映画『ドリーム』。NASAマニアも脱帽の細かい演出とともに、いままで語られることのなかったNASAの「隠れたヒーローたち」の姿を描き出した。その背景と舞台裏について、NASA歴史学者の言葉などから改めて明らかにする。

 

TEXT BY CHARLEY LOCKE

 

1962年2月20日。何百万人もが見守るなか、ジョン・グレンアメリカ人として初めて地球を周回した。NASAのあらゆるミッションと同じように、彼の単独宇宙飛行は大規模な組織的な取り組みの成果だった。

しかし、その努力はヒューストン飛行管制センターのなかだけにおさまるものではない。マーキュリー宇宙船の飛行の背後には、技術者、物理学者、そしてその業績がほとんど注目されなかった「計算手」と呼ばれた人々のチームが存在していたのだ。

そして今年、彼らはついに映画『ドリーム』のなかで、その功績を認められることになる。

語られることのなかった英雄たち

『ドリーム』に登場する、キャサリン・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)の3人組のような女性たちや有色人種の人々は、宇宙飛行において重要な役割を果たしていた。だが、1960年代に彼らのストーリーが語られることはなかった。

NASAの歴史は、そのほとんどがソヴィエト連邦と宇宙開発競争を繰り広げた宇宙飛行士についての歴史でした」と、NASA歴史学者、ビル・バリーは語る。彼は当時、自宅の居間の床に座って白黒テレビを観ながら、そこに映し出されるグレンの宇宙飛行を見守ったことを鮮明に覚えているという。

しかし90年代初頭になると、学者たちはNASA職員の歴史に関心を示し始める。NASAの公文書保管人は、ヴァージニア州にあるNASAのラングレー研究センターに勤務していた元女性計算手たちにインタヴューを行うなどして、こうした秘話を明るみに出し始めた。

その後、作家のマーゴット・リー・シェッタリーは彼女たちへの取材を行いながら、『ドリーム』の原作『Hidden Figures: The American Dream and the Untold Story of the Black Women Mathematicians Who Helped Win the Space Race』のリサーチを進めた。この作品は出版前の段階で、映画化のオプションが取得された。

 

『ドリーム』で焦点が当てられているのは、キャサリン・ジョンソンのストーリーだ。彼女は、グレンの着陸を正確に予測するために、最新のIBM計算機が行った何千件もの計算を苦労して検算した人物である。

しかし、筋金入り歴史学者であるバリーにとっての真の英雄は、ドロシー・ヴォーンだ。元高校の数学教師の彼女は、急成長するNASAで数学を仕事にすることの可能性を見出し、NASAで全人種の女性計算手のために立ち上がった。やがてIBMのマシンが計算手という職業の脅威になると、ヴォーンは変化する状況を認識し、部下の計算手たちにプログラマーになるよう指導。やがてコンピューター・プログラミングの先導者となった。

「現在、わたしたちは60年代と同じように、テクノロジーが仕事を変えていく時代にいます」と、バリーは語る。「ドロシーには次に何が来るかが見えていて、自分自身を何度もつくり変えていったのです」

NASAマニアでなければ気づかない仕掛け

宇宙旅行に関するプロジェクトに取り組む映画製作者は普通、映画『オデッセイ』のようにただNASAの記章を使用することや、『トランスフォーマー』に出てくるNASAのジェット推進研究所のように、NASAの敷地でシーンの撮影を行うことをバリーに頼んでくる。

しかし、『ドリーム』で脚本と監督を担当したセオドア・メルフィは、何時間もかけてバリーと一緒に脚本を確認した。これほど細部に至るまで確認したのは、バリーの記憶にある限り、トム・ハンクスが1998年に制作したドキュメンタリーテレビドラマ『フロム・ジ・アース/人類、月に立つ』以来、初めてのことだった。

バリーは、62年当時ラングレーの駐車場にあった自動車の型番から、ソヴィエトのロケット発射のニュースがホワイトハウスに届くまでの所要時間まで、詳細を事細かに確認した。「この映画には、奇妙で突飛な歴史的なものごとがたくさん詰め込まれています」とバリーは語る。「わたしのようなマニアでもない限り、気がつかないでしょうね」

 

バリーは何人かの隠れキャラクターも手掛けた。

ジョン・グレン(グレン・パウエル)が発射前のロケットの中で座席についているシーンで、カプセルの表面にペンキを塗っている白いスカーフの女性を探してほしい。彼女は、グレンが乗った宇宙船「フレンドシップ7」の記章をデザインしたアーティストのシーシー・ビビーだ。

60年代には、たいていは男性がロケットの名前をステンシルで描いたのだが、グレンは特別なデザインを希望した。記章のデザイナーが女性だと知ると、グレンは男性の上司たちからの反対にもかかわらず、彼女に手書きで記章を描いてもらいたいと言って譲らなかったのだ。

しかし、驚くほど人々に知られていないのはビビーのストーリーだけではない。国際宇宙ステーションまで2度の飛行経験がある宇宙飛行士のステファニー・ウィルソンは、この本と映画が公開されるまで『ドリーム』に描かれた女性たちのことを聞いたことがなかった。実際、ウィルソンはロールモデルとなる女性エンジニアが存在しないなか、NASAでキャリアを築いたのだ。

「80年代の後半に職場に入ったとき、85人のエンジニアがいましたが、そのうち女性は5人でした」と、ウィルソンは言う。彼女は男性宇宙飛行士が宇宙に飛び立つのを見守り、故郷の男性天文学者と話すなかで宇宙の旅のことを聞き知った。「冒険心に溢れ、探査の最先端にいる。宇宙飛行士になることは、わたしにとって本当に魅力的でした」と、彼女は語る。

いまではウィルソンのように銀河に好奇心をくすぐられている若い女性たちが、宇宙で歴史をつくった女性たちの足跡を振り返ることができる。自分たちも星を見上げ始める前に。

 

また、この映画の原作になったこちらの本も読んでみたいところ。

 

Hidden Figures: The American Dream and the Untold Story of the Black Women Mathematicians Who Helped Win the Space Race (英語) ハードカバー – 2016/9/6

 

 

歴史はいつも私たちに勇気を与えてくれるね。

 

大学で、そんな素晴らしい歴史をひとつづつ学んでいこう !