Sophist Almanac

世界について知りたいとき

難民を受け入れない国の入管でおこなわれていること ~ 自分たちだけの「民主主義」は民主主義ではありません 

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志葉玲 on Twitter: "まー、いろいろゴタクを並べてもいいんですが、単純にかわいそうだろ!写真は東京入国管理局の収容所に不当拘束されている父親の解放を求めるクルド難民の子ども達

 

news.yahoo.co.jp

 

入管という「密室」で行われている虐待。

難民に対する日本政府のやり方はあまりにひどすぎる。

 

国際社会から難民地獄とよばれる日本。

刑務所よりひどい入管の収容施設。

 

英国国営放送 BBC がその内部にまで入り取材しました。

 

これはぜひ見ておこう !

だって日本ではなぜか報道されないようだから。

 

なぜ日本はほとんど難民を受け入れないのか by BBC

 

  

もうほんとに、どれだけ犠牲者をだすの?

どうやったらこんなひどいことがみすごされていくのだろうか?

 

日本に本当に民主主義や人権はあるの?

 

「じぶんたち」だけの民主主義を守っているひとたちの「民主主義」は、ほんとうの民主主義ではありません。ナショナリズム民族主義」といいます。

 

こうしたナショナリズムは、国内で一部のひとたちに差し向けられている不当な弾圧や人権侵害には、「きわめて」無関心で冷酷になれるものなのです。

 

わたしたちは、それを、難民を受け入れないために閉じ込めておく入国管理局の内側だけではなく、被災者の「無報道」や、沖縄の「無報道」「無関心」にもみることができます。

 

知らないわけはないのです。

 

いい大人たちは、薄々知っているからこそ、見ないふりの日常を送り、

 

その都合のいい日常を「維持」してくれる政治のほうを、選挙で選んでいくのです。

 

2006年以降、「病人に対し適切な医療措置がなされなかった」、あるいは収監者の自殺により、少なくとも十数名が茨木市の入管施設で亡くなっています。

 

今年だけでも、ほら ⇩

 

2018年4月23日

東京入管:腹痛男性への診療放置 20時間「容態観察」 - 毎日新聞

「容態観察」として20時間以上、診療を受けさせなかったことが関係者への取材で23日、明らかになった。男性は虫垂炎に加え、腹膜炎も併発した。医療関係者からは「診療がもっと遅れていたら腹膜炎から敗血症になり死に至る可能性もあった」との指摘がある。

 

 

2018年4月17日

入管収容施設で待遇改善求めハンスト、インド人男性死亡を受け | ロイター

[東京 17日 ロイター] - 入国管理局の収容施設、東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で、被収容者が長期収容などに抗議しハンガーストライキを行っていることが17日分かった。同センターでは13日に、30代のインド人男性が死亡している。

 

2018年4月13日

インド人男性、仮釈放が却下され自殺、#FREEUSHIKU 東日本入国管理センター訪問記録|#FREEUSHIKU|note

クマルさんは、保証人を通して入国管理局に仮放免について交渉していた。しかし、入国管理局は保証人からの電話にも応じなくなっていた。クマルさんは、4月12日、仮放免が却下されていたことを知った。翌13日の朝10時50分ころ、クマルさんはシャワー室に行き、二度と戻って来なかった。


Wさんは、ヒンドゥー教徒であるクマルさんが、朝のお祈りをする時間にいなかったことを記憶している。クマルさんは、11時40分ころに発見された。5Aブロックの人々は、今もショック状態のなかにある。

 

 クマルさんが亡くなったあと、抗議する収容者たちと入管職員が揉みあいになった。そのなかで、収容者のある青年が、「それならぼく死にます」と言って自分で自分の頭を壁に打ちつけた。彼は10人くらいの職員に押さえつけられ、その後5日間、「懲罰房」に入れられていた。また、揉み合いの際に、Wさんの時計も壊された。職員は番号のバッヂをつけているので、収容者を横暴に扱った職員たちの名前がわからない。その時に押さえつけに来た職員のうち、他の担当場所から応援に来た人たちは、番号標と階級標も外していた。

 

 Wさんによれば、クマルさんの死には、納得できないことが多い。まず、収容所には監視カメラが配置され、日頃は監視されているのに、着衣のままシャワー室に入って行ったクマルさんのことを、なぜ職員は見に行かなかったのか。また、クマルさんのご遺体をインドに輸送するお金は、インド政府が負担し、火葬は家族が負担した。入国管理局の扱いによって死に追い込まれたのに、遺体を放り出すだけでよいのか。インドに移送されたご遺体は黒い服で覆われていた。遺体なので、ご家族は着替えさせることもできなかった。クマルさんが、遺体を白い服で覆うヒンドゥー教徒であることは誰もが知っていたのに、入管で死なせておいて、なぜ調べればすぐに分かるような宗教的配慮すらしようとしないのか。

 

 5Aと5Bブロックにいる他のインド人が、クマルさんの死について「同じインド人として聞きたい」と職員に問うたとき、職員は「それで?それがどうした?」という答え方をした。面会の最後に、Wさんは次のように述べた:「ここはナチの収容所だと思う。日本の国にどんな利益がありますか?日本にとっても税金の無駄遣いです。他にそんな国がありますか?少しも受け入れないのですか?」。

 

2018年2月

新婚女性を拘束、吐血・痙攣しても薬を与えず、口封じの脅迫―東京入管の難民虐待が酷すぎる(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュースf:id:classlovesophia:20180429001117p:plain 

難民条約を批准しているにもかかわらず、迫害から逃れて来た難民を、不当に刑務所のような収容施設に拘束している日本。東京入国管理局の収容施設で、また新たな難民への虐待疑惑が浮上した。パニック障害を抱える22歳の難民女性に対し、普段服用している薬を与えず、独房に閉じ込めた上、発作を起こしても放置した上、口封じの脅迫まで行っているというのだ。

 

結婚から間もなくの拘束

 トルコ籍クルド人女性のメルバン・ドゥールスンさん(22歳)は、彼女が6歳の頃、少数民族クルド人への人権弾圧が横行するトルコから、両親に連れられて来日した。メルバンさんは、小学校、中学校と日本で義務教育を受け、高校も2年生まで通った。「どうせ、いつか強制送還されるのだから学校なんて行っても無駄。早く辞めてしまえ」という心無い入管職員の言葉に強いショックを受け、高校を中退するなど苦い経験もしながら、メルバンさんは日本育ちのクルド難民として、アイデンティティを確立していく。そして、メルバンさんは昨年、在留・就労資格のある在日外国人の男性と結婚した。だが、結婚から間もない昨年11月、東京入管に拘束されてしまったのだ。筆者の取材に対し、メルバンさんは流暢な日本語でこう説明する。「私が子どもの間は、父親が入国管理局に難民認定の申請をしたのですが認定されず*、仮放免という扱いで、私達は日本にいることができました。成人したため、私は入管関係の手続きを自分でしており、これまで滞在できていたにもかかわらず、今回、突然拘束されてしまいました」。 メルバンさんは犯罪に関わったわけではなく、仮放免の手続きも入管の指示通りに行っていたという。それにもかかわらず、メルバンさんが今回拘束された理由の詳細については、弁護士が調査中だが、メルバンさんは「5歳の頃からずっと日本にいたのに、なぜ突然、しかも結婚したばかりで、拘束されるの?」との思いに囚われている。「辛いです。夫と一緒にいたい。彼のことが心配です」(メルバンさん)。*筆者注:親日国トルコへの配慮なのか、法務省・入国管理局はトルコ出身のクルド人に対し異常に厳しく、彼らが難民認定されたケースは過去一例もない。

 

吐血、痙攣を起こしているのに、薬の持ち込みを禁止

 拘束中の状況にも重大な問題がある。メルバンさんは数年前からパニック障害に悩まされるようになり、個人輸入で得た外国産の治療薬を服用していた。ところが、拘束されてから、その薬の持ち込みが許されず、発作が頻発するようになったのだという。「拘束される以前は、発作もほとんど出ないまでに回復していました。しかし、拘束されてからは、薬を飲むことができないので、症状は悪化していて、頻繁に発作が起きるようになってしまいました。手足が痙攣したり、熱が上がったり、血を吐いたり…本当に苦しいです」(メルバンさん)メルバンさんの知人で支援者の織田朝日さんのツイート。  メルバンさんの症状が悪化しているのに、薬の持ち込みを認めないのはなぜか。筆者が東京入管に問い合わせたところ、「個別の問題としてではなく、一般論として言えば、悪意ある面会者が被収容者に毒物を与える、或いは被収容者自身が自殺することを避けるため」との回答を得た。しかし、それならば、医師の管理の下、必要な薬を調達したら良いことだ。入管側は、一度メルバンさんを施設外の病院で診療を受けさせたものの、症状は改善しないまま。結局、メルバンさんの健康はおざなりにされている。

 

独房に入れられ、発作を起こしても放置される

 入管側は「他の被収容者に悪影響」と、メルバンさんを雑居房から独房に移したことも、彼女を危うくしている。「他の被収容者の人々は『伝染する病気じゃないし、独房で何かあったら大変だから私達が面倒を見る。このまま雑居房に居させた方がいい』と言ってくれたのですが、入管側は聞き入れませんでした。入管側は『独房には監視カメラもあるから何か異変があれば対応する』と言っていたのですけど、先日の夜、発作を起こした際、私はのたうち回りながら、何度も『誰か助けて!』『救急車を呼んで!』と叫んでいたのに、結局、誰も来ず、本当にこのまま死んでしまうのではないか、と思いました」(メルバンさん)。 実際、入管が適切な医療を受けさせず、被収容者を死なせてしまった事例はいくつもある―クルド難民弁護団事務局長で日本の入管行政の問題に詳しい大橋毅弁護士は外部の監視が及びにくい入管施設での危険性について指摘する。「2014年3月に東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で、カメルーン人の被収容者が死亡した事件は、典型例でしょう。この事件では、カメルーン人の男性が体調不良を訴え、独房で苦しんでいる様子を、入管職員らは監視カメラで確認出来たにもかかわらず、7時間も放置した挙句に死なせてしまった。遺族らは、昨年9月、国の責任を問う訴訟を起こしています。こうした死亡事件では、そのほとんどが、苦痛を訴える被収容者を雑居房から独房に移し、孤立させています。メルバンさんの状況も、病気で苦しむ彼女をケアするためというよりは、他の被収容者の目の届かないところに移すことが入管側の目的なのではないでしょうか」(大橋弁護士)。

 

「解放呼びかけをやめさせろ」と入管職員が脅迫

 東京入管側がメルバンさんを脅し、精神的にも追い詰めている疑いもある。入管内の人権問題に取り組む市民団体「SYI」(収容者友人有志一同)は、FAXや電話でメルバンさんの解放を入管に求めていくよう、ネット上等で呼びかけている。SYIの織田朝日さんは「面会で会いに行く度に、メルバンがやつれていることが、本当に心配ですし、辛いです」と危機感を募らせるが、入管側は織田さん達の訴えに耳を貸すどころが、メルバンさんを脅迫したのだという。

 「B466とのバッジをつけた入管の女性職員が、先日の夜、私のところに来て、『あなたの解放を求めるFAXや電話をやめさせなさい。さもなければ、家族や友人との面会も出来なくするし、自由時間に共同スペースに行くことできず、ずっと独房にいることになりますよ』と言ってきたのです。でも、私は脅しには屈したくないので『嫌です』と断りました。すると、その職員は突然『応援してもらって良かったなぁー、応援してもらって良かったなぁー』と大声で何度も叫び始めました。とても不気味で、怖かったです」(メルバンさん)。 後日、入管職員「B466」は、メルバンさんに「脅すつもりはなかったのよ」と弁明。その職員に対し、メルバンさんが「応援をやめさせろというのは、あなた個人の要求ですか?それとも東京入管としての要求ですか?」と問い質したところ、「東京入管としてのもの」とその入管職員は答えたのだという。 入管職員に脅迫されて以降、メルバンさんは悪夢にうなされるようになった。「入管職員に、首を絞められたり、熱湯をかけられたりする夢を見るようになって…あまり眠れなくなりました」睡眠障害は、ただでさえ体調が悪化しているメルバンさんを、ますます衰弱させている。

 

国連の人権理事会や拷問禁止委員会も幾度も是正勧告

東京入国管理局(東京都港区)。筆者撮影。

虐待とも言える、収容施設内でのメルバンさんの扱いについて、筆者は東京入管へ事実確認を求めた。だが、入管側の返答は「個別のケースには回答できない」という、お決まりのものであった。入管の収容施設での人権状況については、第三者機関として、入国者収容所等視察委員会が、各収容施設の視察や被収容者への聞き取りなどを行っているものの、チェック機能が充分働いているとは言い難い状況だ。昨年、筆者が配信した記事の中で、児玉晃一弁護士が語っていたように、収容施設の視察はイギリスを見習うべきだろう。同国では、人権侵害が行われていないか、待遇面等で改善すべき点はないか、6,7人のチームが徹底的に5日間視察して、A4用紙で100ページくらいの勧告を行うなど、質・量ともに日本のそれとは全く異なる(関連記事)。 そもそも、難民やそれに類すると思われる人々を、数ヶ月から1年以上、時には2年以上もの長期にわたり、収容所に拘束していること、迫害の恐れのある国に送還するという、日本の入管行政自体が、国連の人権理事会や、拷問禁止委員会などからも繰り返し、是正勧告を受けていることだ。 メルバンさんは「仮に悪いことをしたなら、収容所に拘束されても、強制送還されても仕方ないと、私も思います。でも、悪いことを何もしていない人々を拘束することはやめてほしい。日本にいさせて欲しい」と訴える。 いつまで、日本は、迫害を逃れてきた難民を、難民として認めず、苦しい体験をしてきた人々にさらなる苦しみを味わわせるといったことを続けるのか。政府与党は勿論のこと、野党や市民社会も、その人権感覚が問われている。(了)*本記事では、筆者がメルバンさん本人及びご家族の了承を得て、実名・顔写真を公開している。本記事をSNS等でシェアするなどの場合を除き、メルバンさんの顔写真の無断使用、とりわけメルバンさんを誹謗中傷する目的での写真の使用は、厳しく禁じる。*2月16日追記:本件の続報記事「赤ちゃんが欲しかったのに」新婚女性を拘束、病状悪化、脅迫でトラウマ―難民虐待の東京入管の疑惑続報

https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20180216-00081689/ 

 

【東京入管の難民虐待疑惑】ネット有志が署名提出、収容所前で解放アピール「メルバンさんに自由を」(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース

具体的な理由も示されないまま、東京入国管理局の収容所に拘束されている、日本育ちのクルド難民女性メルバン・ドゥールスンさん(22)。パニック障害を患うにもかかわらず、入管側はメルバンさんの体質に合う薬の持ち込みを禁止しているため、彼女の病状は悪化。拘束中も度々発作を起こし、血を吐いたり、自傷行為を繰り返している(関連記事) 

 

あまりにおぞましい話ですが、間違いなくこの日本で日本人が起こした事です。

世界に愛される日本?入国管理局が病気の収容者に非人道的扱いの上、隠蔽のため公文書も改ざん | BUZZAP!(バザップ!) https://t.co/Zw2Iav9Coz pic.twitter.com/Dz0qpEDmdw— BUZZAP!(バザップ!) (@BUZZAP_JP) 2018年4月24日

 

入管収容中のベトナム人死亡 頭痛訴えるも専門検査なし:朝日新聞デジタル

 法務省入国管理局は4日、退去強制処分を受けて東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容中のベトナム人男性(当時47)が今年3月、くも膜下出血で死亡した際に、1週間前から体調不良を訴えていたのに、外部の病院で専門的な検査を受けさせていなかった、と明らかにした。同省の調査報告書は「センターの対応に過失はなかった」と結論づけたが、今後、収容施設と医療機関との連携などを強化する方針だ。

 報告書によると、男性はセンターに入った2日後の3月18日夜から頭痛を訴えた。意識がもうろうとし、失禁するなどの症状も職員が確認。同月21日にセンター内で非常勤医師の診察を受けたところ、「筋緊張性頭痛」と診断され、頭痛薬を処方された。その後も頭痛を訴え、同25日未明、職員の呼びかけに反応がなく、外部の病院で死亡が確認された。

 報告書で、外部の脳神経外科医は、「頭痛の訴えを受けた段階で専門的な検査をすれば、くも膜下出血を確認できた」と指摘。だが、薬の服用で一時回復したことなどから、報告書は「重篤な病気と認識するのは難しかった」と結論づけた。同局は「事実を重く受け止め、医療体制を整えていきたい」としている。

 同局によると、収容施設は全国に計17カ所あり、1500人弱が収容されている。常勤医師は現在、東日本入国管理センターの1人だけで、他は非常勤医師が診察などをしている。(小松隆次郎

 

 

toyokeizai.net

 

www.huffingtonpost.jp

 

 

大勢の難民を受け入れることに批判的な人もいるでしょう。もちろん、それは理解できます。

 

どこの国も、難民を無制限に受け入れしている国なんて、あるわけないじゃないですか。そうではなくて、

 

まず、国際社会として常識的なレベルには難民を受け入れ、難民の若者たちとともに、難民について学校で学べるぐらいはしていきましょうよ、ということです。

 

日本は、まだ、その入り口にも立っていないのですから、ゴタクならべても、何の説得力もありません。

 

日本の私たちが考えるべきことは、移民と難民の区別もつかないまま、難民のことについて「知らないふり」を続けながら、選挙で知らないふりの政治を選び取るのではなく

 

まずは学ぶことから。

 

大学でも、授業や、サークル活動などで難民問題を学ぶことができます。また、実際に入管を訪れて収容されている難民の人々を精神的にもサポートする活動をしている学生さんたちもいます。

 

日本の大学も、積極的に難民キャンプの若者たちを受け入れ、ともに学生たちが学んでいくプログラムを考えていってほしいと思います。

 

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