Sophist Almanac

世界について知りたいとき

Comfort Women ( 3 ) 有名な方がコメント書き込んでくれたけど、なぜかこちらには見えないようになってました。主戦場を避けているんでしょうか。

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映画『主戦場』公式サイト

 
ちょうどお仕事多忙な時期で

映画見に行く時間と手もなかったんだけど、

 

DVD 買ってでも見ようと思っています。

これこれ。

 

すっごく評判がいいですね。

これを監督したのが Japanese American の監督、ミキ・デサキさん。

 

予告編だけでも興味深そう。

youtu.be

 

第二次世界大戦の時の日本軍の慰安婦 (comfort women) について "sex slave" でははなく "prostitute" 「売春婦」だということを主張している、ケント・ギルバートさんや櫻井よしこさんといった、「有名な」人たちが、この映画に出てきます。彼らは、つまり慰安婦慰安婦ではなくて、自分の意志で、お金を稼ぐためにやってきて、いやになったら故郷に帰れるような自由な状況だったと主張しているようです。

 

今回、この映画に興味を持ったのは、もう一つの理由もあります。

 

友達が、この映画めちゃくちゃおもろかったー、すごい絶対見るべきー、と超推薦してくれたので、とりあえずフェイスブックに書いたんですよね。

 

そうしたら不思議なことに、その投降に誰かからコメントが書かれているんですが、こちらからは見ることができません。

 

 

この下にコメント書かれてて、

 

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しかも、なんとそのコメントの投降者は、この映画の主役級、Anthony Tony Marano さん、ネット右翼さんたちのあいだでは、「テキサス親父」と呼ばれている方ではないですか !!!

 

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これはー、ぜひ読まなくちゃ、とおもってクリックしても、でも、なぜかこちらからは絶対にコメントが見えないようになっているの。

 

管理人には見れないようになっているから、管理人がこのコメントに対してコメントし返したり、コメントを削除することもできないということ。

 

じゃあ他の人にも見えないかというと、見えるらしいので、コピペしてもらいました。

 

なんたってあの有名な「テキサス親父」さんからのコメントですよ、見たいじゃないですか。こぴって、忘れないように記念としてここに貼っておくね。

 

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For this documentary Mr. Dezaki interviewed Kent Gilbert, Colonel Shun-san, myself and others. Prior to the interview we are assured by Mr. Dezaki the tone of the documentary will maintain a middle of the road tone treated both sides on this issue evenhandedly.

 

Towards the beginning of the film he labels us “Historical revisionists or denialist.” Those presenting views opposite ours, he did not assign any pejoratives. Middle of the road? Hardly. The tone took a decidedly favorable tone towards those who offer a different perspective than ours, while attempting to discredit our statements and/or marginalizing us.

Were we a victim of deception? Is this a documentary or a fakumentary?

Tony Marano  

 

と書いてあります。どうやら、ネットを検索して、コメント欄にコピペで書き込んでいかれたようですが、それにしても、最期の文章は疑問文なのに、コメントを管理人に見せないようにブロックすれば、疑問文の意味はなくなりますよね。

 

ちょっとざっくり訳してみましょう。

 

このドキュメンタリーのため、デサキ氏はケントギルバート、シュンさん大佐、私と他の人たちにインタビューしました。インタビューの前には, 私たちはデサキ氏に説明を受けていました。ドキュメンタリーのトーンは, この問題の両側を扱って、中道であることを維持するということでした。

 

 映画の開始のころに、彼は私たちに「歴史的修正主義者や否定論者」とレッテルをはっています。これらの表明された見解は私たちの側と反対の側には、彼はどんな侮蔑語も使っていません。中道? ほとんどそうではありません。私たちよりも異なった見解を提供する側には決定的に好意的なトーンを撮っていて、一方で私たちの側の発言の信頼性を損ね、あるいはわれわれを周縁へともっていこうとしています。

 

私たちはウソの犠牲者でしょうか?このドキュメンタリーはフェイクのドキュメンタリーなんでしょうか?

トニー・マラーノ

 

せっかくコメント書いているんだから、なんでコメントを管理人から見えなくする必要があるんでしょうか。まずそこが不思議ですよね。あとシュン大佐とか、誰なんでしょう。

 

それから、このドキュメンタリーは、両者の言い分を乗せているので、研究者や反論を語る人をつねに排除してエコー・チェンバー効果を狙っているネットの慰安婦関連の言論や動画と比べ、ぜんぜん「両論併記」だとおもいますよ。

 

他人の「中道」を語るトニー・マラーノさんですが、ご自分はどうなんでしょう。トニー・マラーノさんは「中道」なんでしょうか。

 

だいたい、コメントできないようにこっそりと管理人をブロックしたのでは、両論を排除しているのは、どっちなのかなーっておもいます。

 

次は、歴史において、「中道」とか、「両論併記」とは、何を意味するのか。別の機会に考えてみましょうね。

 

先日には、高須クリニックなどを経営している高須克弥さんの模造サイトの拡散も。私は知らなかったのですが、私がフォローしている高須克弥さんの息子さんがツイートされていました。

 

高須克弥さんの息子さんは、お医者さんで読書家で聡明で静かな方なんですが、ネトウヨの父親がひどいレイシスト/ネトウヨ的なツイートをすると、それに対して真っ向からツイート返ししていくような、すごい勇気の人でもあります。

 

まえもこんなのがあったんですが、こういうのも立派な「主戦場」だとおもいます。親子で静かなカウンターですね。本当に勇気のある人だと思います。

 

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今回、高須力弥さんがついーとしたのはこれでした。

 

 

どうやら、お父さまの、このツイートに対するカウンターだということはあきらかですね。

 

 

えっ !!!

いまみてびっくりー。

 

高須クリニック高須克弥さんがツイートしてるデマねつ造の「慰安婦が売春婦だった証拠」というネトウヨ記事、3万5000件以上拡散してる・・・。

 

やっぱりデマねつ造のほうがネットではより拡散されるんですか・・・。知識のない人が簡単に信じてしまわないことを心から願います。

 

どんなふうに歴史の捏造が作られているのか、それを解析するのは膨大な時間が必要です。例えばこんな感じです。ぜひ読んでみましょう。

 

www.netlorechase.net

 

日本軍は降伏を決めてから急ピッチで大量の公文書を償却する命令を下しました。ですから、例えば大学に関してだけでも、学生たちが学徒動員でどれだけ特攻などに動員されたか、どのような場所におくられてどのような開発に携わったのか、多くは焼却されました。

 

もちろん、従軍慰安婦の資料も多くが焼却されてしまったといわれていますが、それでこんな若い異国の女性たちが「お金儲けできていた」といわれても、本当にそうなのかどうか、図書館で記録データを調べれば史実はすぐ出てくるし、歴史研究者はこの何十年ものあいだ、だらだら寝て暮らしていたわけではないのです。

 

sophist.hatenablog.com

 

日本軍が指揮した慰安所建設についても、多く資料はなくても、いろいろ資料が残っていたりするし、研究はかなり進んでいます。写真もいくつか残っています。みているたけでつらくなるような表情の写真、そして解放された後の笑顔を写した写真もいくつかあります。

 

sophist.hatenablog.com

 

それではなぜ日本のテレビなどで従軍慰安婦の歴史が扱われないのか、これはまた別の問題になるので、また次に書きたいと思いますが

 

ようこそ主戦場へ。

 

まさにいま、

歴史はバトルフィールド

 

でもネットで歴史修正論を展開しているひとたちは、意外と、マラーノさんの閉ざされたコメントのように、ネットのエコーチェンバー効果のなかで泡 (バブル) に守られていて、主戦場を避けているんだな、と思いました。

 

だって、マラーノさんのコメントに返信かいたけど、マラーノさんからはまだお返事がありません。お忙しいのもあるでしょうけど、そもそもこちらをブロックしているのでは、こちらのメッセージも読めるわけありませんものね。

 

みんなもこれ、ぜひ見てみよう。

 

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