210-20200227 Global Refugee Forum
Global Refugee Forum
The Global Refugee Forum | The Global Compact on Refugees | Digital platform
この会議に日本からも鈴木外務副大臣が出席したのですが、難民を受け入れない国として有名な日本の代表として参加。とても勇気がありますね。
桁違い、桁は桁でも万の桁が違うレベルです。
日本も加入している難民条約は、締約国に対し、迫害から逃れてきた難民を受け入れ庇護することを求めている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のまとめによると、2016年にドイツは26万3622人、米国が2万437人、イギリスも1万3554人を難民認定したなど、各国が大勢の難民を受け入れていた一方、日本は28人と文字通り桁違いに少ない。昨年の統計では、難民認定申請者の処理数1万1361人に対し、認定者数はたったの20人。約0.2%という狭き門だ。
認定率は0.2%「難民に冷たい日本」―専門家、NPO、当事者らが語る課題と展望(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
なぜ「難民」は他人事なのか!?
日本は災害大国です。また南海トラフ地震は必ず来るといわれており、かつ果敢にも原発を活断層や中央構造線のうえに建造しているのですから、いつ何時、自分達が環境難民になってしまうかもしれないという危機感は共有されるべき問題ですね。
じつは、日本の難民支援政策について、ミャンマー難民の友人と話していて、難民支援国家予算の事、まじっすかと、調べたことがあるんだけど、日本らしいなと、ほんとに思う。例えば・・・
2014年度でみる日本の現実
・日本の「難民支援」国家予算、約7億円
外部委託事業として計上された国家予算が、日本国内で難民という名目で使われており、2014年度では年間総額約7億円になります。このうち、約2億8,000万円が難民認定申請者等の生活保護費に、約1,400万円が職場適応訓練費等に充てられています。日本語教育を受ける機会に着目してみると、約4,000万円が、条約難民と第三国定住により受け入れたミャンマー難民に対する日本語教育事業の予算として文化庁により計上されています。このうち約3,000万円が日本語教育の講師謝金となっています。
・日本の難民認定の数、わずか11人 !
法務省より2014年の難民認定者数が発表されました*(2015年3月11日付)。申請者数は5,000人と過去最多を更新しましたが、認定者数は11人と著しく少ない人数に留まりました。難民支援協会(JAR)としては、依然として低い難民認定の水準を大変遺憾に受け止めています。
・日本の入管の死亡者、3人 !
9)2014年3月・東日本入国管理センター:イラン人男性(30代)、低酸素性脳症
10)2014年3月・東日本入国管理センター:カメルーン人男性(40代)、病死
11)2014年11月・東京入国管理局:スリランカ人男性(50代)、急性心筋梗塞
児玉弁護士は2014年3月に東日本入管センターで死亡したカメルーン男性の遺族の代理人として、国と当時のセンター所長を相手にした訴訟を担当している。
この事案では、カメルーン人男性が体調不良を訴え、何時間ももがき苦しんでいたのに、職員は別室のモニターで観察するだけだったという。
しかも3人とも医療放置による病死です。
・世界の難民の数、過去最多 !
紛争や迫害を逃れ、家を追われた人の数がUNHCRが統計を取り始めてから最多になり、且つ急増していることがわかった。グローバル・トレンズ・レポート(年間統計報告書)によると、2014年末時点で移動を強いられた人の数は5950万人で新たに1390万人が家を追われた。1年間に増えた人数としては最多である。
人数が急増し始めたのは2011年からだが、これはこの年に始まったシリア紛争が大きな要因である。5950万人という数は、2014年毎日平均4万2500人が難民や、庇護申請者、国内避難民になったことを意味する。この数は5年間で4倍に膨れ上がり、世界中で122人に1人が難民、避難民、庇護申請者になったことになる。また5950万人は世界で24番目に大きな国が出来る規模である。
新たな避難民 —– 1390万人
紛争や迫害によって、新たに290万人の難民を含む1390万人が避難を余儀なくされた。また1100万人が新たに国内避難民となり史上最多となった。
避難を余儀なくされた人 —– 1日に4万2500人
紛争や迫害によって一日あたり平均4万2500人が国内外で保護を求め、避難を余儀なくされた。
UNHCRの支援対象者 —– 5490万人
2014年末時点でUNHCRの支援対象者は5490万人であり、過去統計上最も多い数である。
無国籍者 —– 約1000万人
2014年にUNHCRに報告された無国籍者数は約350万人であるが、実際は少なくとも1000万人以上が無国籍者であるとみられる。
発展途上国による庇護提供 —– 86%
難民の約10人に9人(約86%)が途上国におり、難民全体の4分の1が後発開発途上国リストの上位国に集中している。
受け入れ国 —– トップ5
トルコが世界最大の難民受け入れ国(159万人)であり、パキスタン(151万人)、レバノン(115万人)、イラン(98万2000人)、エチオピア(65万9500人)と続く。
難民発生国 —– トップ3
世界中の難民の53%以上が、シリア(388万人)、アフガニスタン(259万人)、ソマリア(111万人)出身であった。
帰還 —– 12万6800人
2014年帰還した難民数が12万6800人だったが、これは1983年以来最も低い数字である。このうちの約半数がコンゴ民主共和国(2万5200人)、マリ(2万1000人)、アフガニスタン(1万7800人)が出身国に帰還した。
第三国定住 —– 26ヶ国
2014年に第三国定住した難民数は10万3800人であり、定住先は26ヶ国に及ぶ。アメリカ合衆国が最も多くの難民を受け入れている(7万3000人)。
庇護申請 —– 170万件
2014年の難民庇護申請件数は170万件であった。2014年はロシア(27万4700件)が庇護申請件数の最も多い国となり、ドイツ(17万3100件)、アメリカ合衆国(12万1200件)と続く。
保護者のいない子ども —– 3万4300人
主たる保護者のいない子どもの庇護申請が82ヶ国で3万4300人分あり、その多くはアフガニスタン、エリトリア、シリアやソマリア出身者であった。UNHCRがこの分類における統計の収集を開始した2006年以来、最も多い数であった。
18歳未満子ども —– 51%
全難民のうち51%が18歳未満の子どもである。これは過去10年で最も高い比率である。
※統計の詳細についてはGLOBAL TRENDS 2014(英語)
まとめます。
2014年という未曽有の難民危機の年に、日本は7億円の税金を「難民支援」を名目に支出し、難民認定したのは 11人、入管で見殺しにされた方は3人、ということです。
凄い国ですね。
人権意識は76年前と何も変わっていないんじゃないでしょうか。
BBC が日本の入管を取材する !
入管のなか、よく取材許可でましたね !?
英国公共放送 BBC の渾身の取材、日本の閉じられた地獄を取材する。
ドイツやカナダで難民認定を申請すると、その約40%が認められる。英国では30%以上だ。しかし日本では、認められるのはわずか0.2%。しかも判断を待つ間の扱いは過酷だ。ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員が報告する。
こうして報道されても、人権がほとんど意識されない日本では、大きな問題として認識されることがない。民主主義や人権という知識を学ばないで大人になってしまった国だからでしょう。
❒ ❒ ❒ ❒ ❒ ❒ ❒ ❒ ❒ ❒