Black Lives Matter - Traffic Stop
Today's Topic
このわずか3分のミニドキュメンタリーアニメはエミー賞を受賞しました。今日のトピックはこの動画です。
What is "Racial Profiling"
レイシャル・プロファイリング (racial profiling) とは、主にアメリカ合衆国で警察によって故意にアフリカ系アメリカ人およびその他の有色民族を調査対象に絞って捜査を行うこと、および行っているのではないかという疑惑をあらわす。レイシャルプロファインリングは合衆国憲法に抵触するとされ、実際は禁止されている捜査手法であり、人種差別の観点から批判の声があがっている。
警察はドライバーや通行人を不審人物とみなした場合、ストップ・アンド・フリスク (stop and frisk) という所持品検査や職務質問などを行っている。特に若い黒人男性がその対象となることが多く、走行中に停車させられ、あるいは公の場で突然尋問や身体検査が行われることもある。また警察によって不必要に暴力を受けたり殺害されたりするケースが多く報告されている。
コメディー監督タイラー・ペリーが
2011年経済紙『フォーブス』で、最も稼ぐエンターテインメント界の第一位となっているコメディー界の巨匠タイラー・ペリーさん。人気シリーズは、一人で何人もの役をこなす『マディアおばさん』しりーずとか。
- これも面白そう !!! → マディアおばさんのドタバタNY事件簿 (字幕版)
そのタイラーさんもフェイスブックでこう語る。
Tyler Perry’s Racial Profiling Story (VIDEO) | Roland Martin Reports (2012)
世界的天文学者ニール・ドグラース・タイソン博士が
また、著名な現代の天文学者で多くの人気テレビ番組出演や著作、そして NY の美しすぎるプラネタリウムの館長を務めるニール・ドグラース・タイソン博士。
昼間に自然史博物館見学→夜間プラネタリウムの組み合わせが最高におすすめ !
Astrophysicist Neil deGrasse Tyson Launches Kickstarter for Video Game
NY の自然史博物館 (American Museum of Natural History) の一部をなすヘイデンプラネタリウム (Rose Center for Earth and Space, Hayden Planetarium) の改修監修、かつ館長をつとめるタイソン博士。
タイソン博士も、ヘイデンプラネタリウムの公式ホームページでコメンタリーを発表しています。これは全文訳しておきたいくらい、力強いコメンタリーです。
ある学会のレセプションかなにかで、会話は警察に頻繁に車を止められる経験についての話になりました。この名誉ある天文学者のメンバーがそれほど警察に警察に stop and frisk を受けるのは、なぜなのか。彼らは警察に恨みをかい、呪われてるとでもいうのでしょうか。いや、この集まりは全米黒人天文学者の会議だったのです。一部訳出しますね。
How could this assembly of highly educated scientists, each in possession of the PhD—the highest academic degree in the land—be so vulnerable to police inquiry in their lives? Maybe the police cued on something else. Maybe it was the color of our skin. The conference I had been attending was the 23rd meeting of the National Society of Black Physicists. We were guilty not of DWI (Driving While Intoxicated), but of other violations none of us knew were on the books: DWB (Driving While Black), WWB (Walking While Black), and of course, JBB (Just Being Black).
Reflections on the Color of My Skin - Neil deGrasse Tyson (Wednesday, June 3, 2020)
おのおのが博士号（この国で最高の学位）を所有する高学歴科学者のこの集会は、彼らの実生活において、どうして警察の調査に対してそれほど脆弱にさらされているのだろうか？警察は何か別の手がかりをもっているのか。たぶんそれは私たちの肌の色でしかない。私たちが参加していた会議は、全米黒人物理学者協会の第23回会議でした。私たちは DWI（Driving While Intoxicated = 飲酒運転）では有罪ではありませんでしたが、DWB（Driving While Black = 黒人で運転中）、WWB（Walking While Black = 黒人で歩行中）、そしてもちろん JBB（Just Being Black = ただ単に黒人であること）など、どこにも書いてない「違反」において「有罪」だったのです。
これほど racial profiling の言葉を端的に言い表した言葉はないくらい、凝縮されています。しかも、以前出版した著作に書かれていたこの文章を、今年 (2020年) の3月に、ヘイデンプラネタリウムの公式ホームページに掲載することの意味というのが、とても重く感じられます。
アーティストが次々と声をあげる。
2016年、アッシャーの『チェインズ』
俺たちは今も鎖でつながれている
この鎖が見えるか？
俺たちは今も鎖でつながれている
昔の俺たちの状況から何が変わったのか俺にはわからない
俺たちは今も鎖でつながれている
2016年、ビヨンセの『フォーメーション』
2016年、アリシア・キース、リアーナらが集結
『あなたがアメリカに住む黒人だというだけで殺される23の行動』と題された映像では、それぞれの出演者が殺害された黒人たちの名前と共に、犠牲者が取った罪のない行動を紹介している。
映像の冒頭で、キーズは「車線変更の合図を怠った」という、サンドラ・ブランドに関する行動を説明し、またビヨンセはキャスティルの事件を思い起こさせる「ガールフレンドの車で、子供を後部座席に乗せて運転した」という行動を述べた。
レニー・クラヴィッツ、ゾーイ・クラヴィッツ、クィーン・ラティファ、ピンク、ボノ、ジェニファー・ハドソン、ロザリオ・ドーソン、その他の著名人たちは、殺害された大勢の被害者たちが取った行動を提示し、またレキア・ボイド、エリック・ガーナー、フレディ・グレイ、タミール・ライス、ショーン・ベル、そしてチャールストンの教会襲撃事件で殺害された9人の礼拝出席者たちを含む、犠牲者の大半が若者であることも指摘している。ビヨンセ、リアーナ、アリシア・キーズらが訴える：黒人がすると殺される23の行動 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン）
Traffic Stop
さて、トップの動画 StoryCorps の Traffic Stop で、当時大学生だった Alex さんはどんな経験を私たちに語ってくれているのでしょうか。フルバージョンはこちらから聞けます。
当時、Alex さんは19歳の大学生で、白人の友達と一緒にドライブしていた。ちょうどその時、この事件が起こりました。
Review clears 3 Denver police officers in 2009 beating of Alex Landau – The Denver Post
アレックスさんは、ほんとうにお母さん思いの優しい人ですね。
After A Traffic Stop, Teen Was 'Almost Another Dead Black Male' : NPR
アレックスさんは司法に訴えました。
昨年三月のニュースはこちらから。
Black Lives Matter
このような警察による暴力でどれだけの命が奪われ続けるのでしょうか・・・
街頭でタバコを売っていただけの、ガーナーさん。警察に、何も盗んでないって訴えているのに・・・、なぜ殺されなければならないのでしょうか。
Police slammed this former NFL player to the ground because they mistook his phone for a gun. pic.twitter.com/Q4tnxzNvpY
— AJ+ (@ajplus) 2018年4月29日
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