Sophist Almanac

世界について知りたいとき

PBS - On Okinawa, many locals want U.S. troops to leave

 

f:id:classlovesophia:20170925210839j:plain

 

PBS News Hour

On Okinawa, many locals want U.S. troops to leave

September 16, 2017 at 4:49 PM EDT

youtu.be

 

 

www.huffingtonpost.jp

 

 

NHK Documentary

Okinawa and the Nuclear Weapons

2017年9月10日(日)            

youtu.be

 

 

 

沖縄復帰45年 深まる本土との“溝” - NHK クローズアップ現代+

 

45年前の5月15日、“本土並み”を夢見て、復帰を果たした沖縄。しかし、今なお、重い基地負担が変わらない中で、本土との“溝”はかつてないほどに深まっている。今回、NHKは、世論調査を実施。その結果、「本土は沖縄の気持ちを理解していない」と答えた沖縄県民は7割に上り、6割近い沖縄県民が、「この5年ほどの間に沖縄に対する誹謗中傷が増加したと感じている」ことが明らかになった。深まる“溝”を読み解き、どうすれば埋めることができるか、考える。

 

 

 

 

 

仲村颯悟さん
「日常的に『今日オスプレイがうるさい』とつぶやいただけで攻撃してくる人たちがいて、それによって僕ら沖縄に住んでいる若者は、批判が怖くて自分の意見を発信できないような状況に陥っている。」

“ひぼう中傷”の背景に…

今回の世論調査でも、県民の6割近くが「ここ5年ほどの間に沖縄をひぼう中傷する言動が増えている」と回答しました。
その背景をさらに詳しく知るために、取材班は日々のツイッターの投稿を独自に調査。
「沖縄」「基地」ということばを含む投稿のうち、「反日」や「売国」などの単語を含むものを分析しました。
すると基地問題がニュースとなるたびにその数が急増。
それを繰り返しながら、近年増える傾向にあることが分かりました。

沖縄 浦添市在住
「ネットとかでいろいろ沖縄が見下されている感じがある。」

沖縄市在住
反日って沖縄に対して非難というのは、とても悲しい。」

 

アメリカ軍の基地が面積のおよそ3割を占める、沖縄県東村。
村長の伊集盛久さん。
日本の安全保障を担ってきたという思いがある一方で、基地負担の軽減も訴えてきました。
しかし、そうした伊集さんの複雑な胸の内を踏みにじる出来事が。
沖縄県のすべての市町村長がまとまってオスプレイ配備撤回などを求め、都内でデモ行進を行ったときのことでした。

売国奴は日本から出ていってくれ。売国奴売国奴!」

一部の人たちから差別的な声が次々と投げかけられたのです。

沖縄 東村 伊集盛久村長
「全く予想はしてなかったもんだからね、驚きで胸がいっぱいだったんですよ。これは沖縄の基地の現状のあり方を全く理解してないことによる行動ではないかと、強い憤りを感じたわけですよね。」

オスプレイ配備に反対し続けてきた伊集さんですが、去年、苦渋の決断を下します。
日米両政府の方針を受け入れ、オスプレイが使う発着場の建設を容認したのです。
すると今度は、真逆の非難を受けることになります。
「結局は金なのか」「辞めさせるべきだ」などの批判が寄せられたのです。

沖縄 東村 伊集盛久村長
「役場の担当課にもファックスでもいろんな苦情が寄せられていますよ。非常に苦しい立場でしたよ、正常な状態ではないからね。いろんな面から抗議、中傷ひぼうも出てくる。」

 

「本土の人は沖縄を理解していない」という意見が70%を占めるまでに広がった、本土と沖縄の溝。
それを埋めるための模索が、沖縄で始まっています。

“理解されていない”7割 「沖縄」を伝える模索

今年3月、沖縄の基地問題を取り上げた1冊の本が各地の書店に並びました。
タイトルは「誤解だらけの沖縄基地」。

この本を出した沖縄タイムスです。

沖縄県の主要な地元紙の一つで、基地負担軽減を訴え続けてきました。
2年前、自民党の勉強会で沖縄の世論がゆがんでいるという指摘が出された際、講師として招かれた作家から「沖縄の新聞は潰さなければならない」と名指しされました。
編集局長の石川達也さんです。
ここ数年、本土からの批判の声が急増しているといいます。

沖縄タイムス 石川達也編集局長
「僕らは絶えず繰り返し繰り返し、沖縄の現実、事実を伝えている自負はあるけど、それがなかなか伝わらない。その上にヘイト的な見方をされるバッシング的なものもあるなかで、危機感を非常に持っています。」

本を出したねらいは、ネット上などに拡散しているデマや誤解に、データを示して反証すること。
それを特に、本土の人たちに知ってほしいと考えたからです。
例えば、「普天間飛行場はもともと田んぼの中にあり、あとで周りに人が住みだした」という声に対し、建設された地域は戦前、多くの人が生活していたという宜野湾市史に書かれている内容を紹介しています。
「基地の地主は皆、年収何千万円」という声に対しては、県のデータを引用し、「200万円未満の割合が75%に上る」と紹介しています。

沖縄タイムス 石川達也編集局長
「本土の人が理解してもらわないと、問題は解決しないわけですから。いかにわれわれが取材した情報、事実をどういう形で県外の人たちに伝えるかというのも考えるタイミングだと思っています。」