Sophist Almanac

世界について知りたいとき

トランプ大統領「引き金を引くのは精神疾患と憎悪」= 人間が悪くて銃は悪くない理論

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銃が悪いのか、人間が悪いのか、って、

鶏が先なのか、卵か先なのか、って議論と似てるよね。

 

みんなはどう思う。

 

人間が悪いから武器が人を殺すのか、

武器が悪いから人間が人を殺してしまうのか、

 

トランプは、

銃乱射事件が連続して引きおこる米国の現実に対して、どんなことを語ったのでしょう。

 

Today's Workshop

 

 

2019年8月3日、El Paso shooting

米テキサスのウォルマートで乱射、多数死傷 ヒスパニック系を標的か - BBCニュース

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テキサス州エルパソの商業地区で3日、銃の乱射事件があり、少なくとも20人が死亡し26人が負傷した。単独犯とみられる21歳の男が拘束されている。捜査当局は、インターネットに匿名投稿された白人国家主義的な「マニフェスト」が、男によるものか調べている。グレッグ・アボット州知事は、州の歴史でも特に犠牲者の多い日だと話した。

エルパソ警察のグレッグ・アレン本部長は、最初の通報は3日午前10時39分(日本時間4日午前0時39分)に受理したと説明。メキシコ国境に近いショッピングセンター「シエロ・ヴィスタ・モール」に並ぶ小売店ウォルマートの店舗で銃撃事件が発生したという内容で、警官隊は6分のうちに現場に到着したという。

同警察は、20代の白人男性が唯一の容疑者だと発表した。警官隊による発砲はなかったという。

警察によると、襲われたウォルマートの店舗は当時、新学期用の買い物をする客で「満員」だった。アレン本部長は、被害者の年齢は「様々」で、現場の様子は「恐ろしいものだ」と述べた。

 

2019年8月4日、Dayton shooting

 

CNN.co.jp : 米オハイオ州でも銃乱射、死者9人 容疑者射殺

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(CNN) 米オハイオ州デイトンの繁華街で4日未明、銃乱射事件が発生し、9人が死亡、27人が負傷した。容疑者は現場で警官に射殺された。

地元警察責任者によると、コナー・ベッツ容疑者(24)は近隣のバーの閉店時間が迫る午前1時すぎ、100発用のドラム弾倉を搭載したライフル銃で銃撃を始めた。

近くをパトロールしていた警官6人が駆け付け、20秒以内に容疑者を発見、約30秒後に射殺した。警官らにけがはなかったという。同責任者は事件発生時の緊急通報の音声や、防犯カメラの映像を公開した。

撃たれて死亡した9人の中には、この日に容疑者と一緒だった妹(22)ともう1人の男性もいた。3人は同じ車で街に出たが、途中から別々に行動していた。

現場周辺は深夜まで多くの人でにぎわう繁華街。居合わせた地元の若者は「安全な街だと思っていたのに」と話した。

捜査当局はデイトン郊外にある容疑者の実家を捜索した。連邦捜査当局の関係者2人がCNNに語ったところによると、容疑者が殺人に関心を持っていたことを示す文章が見つかったものの、今のところ人種差別や政治関連の動機を裏付けるような証拠はないという。

容疑者のライフルはオンラインでテキサス州から発注され、容疑者が地元の銃販売業者から購入していた。現場近くに止まっていた容疑者の車からも散弾銃1丁が見つかった。容疑者に銃の購入を禁止されるような犯罪歴はなかったという。

容疑者はデイトン市内のコミュニティーカレッジ(2年制大学)に通っていたが、この夏は授業を取っていなかった。幼なじみの友人によると、内気な性格だったという。

3日にはテキサス州エルパソで銃乱射事件があり、20人の死者が出ていた。

 

トランプ氏、「引き金を引くのは精神疾患と憎悪」 銃乱射受け人種差別を非難 - BBCニュース

 

アメリカのドナルド・トランプ大統領は5日、テキサス州オハイオ州で相次いで起きた銃乱射事件を受け、憎悪(ヘイト)や白人至上主義を非難する演説を行った。

ホワイトハウスでの演説でトランプ氏は、「引き金を引くのは銃そのものではなく、精神疾患と憎悪だ」と述べ、精神疾患を持つ人への銃規制や、大量殺人を行った犯罪者への死刑の適用、銃規制をめぐる党派を超えた協力などを求めた。

また、「アメリカは声をひとつにして、人種差別や偏見、白人至上主義を非難するべきだ。こうした悪のイデオロギーを打ち負かすべきだ。アメリカに憎悪の居場所はない」と話した。

一方、米連邦議会に提出されている銃規制法案への支持は表明しなかった。

テキサス州エルパソの商業地区では3日、22人が死亡、26人が負傷する銃乱射事件が発生。逮捕されたパトリック・クルシアス容疑者は、ヒスパニック系住民への憎悪を示す内容をインターネットに投稿していた。

警察はこの事件を国内テロとして捜査すると発表すると共に、容疑者を第一級殺人罪で訴追した。

また、4日未明にはオハイオ州デイトンでも銃の乱射事件が起き、9人が死亡、27人がけがをした。犠牲者には銃撃犯のコナー・ベッツ容疑者の妹も含まれていた。

容疑者は現場で警察に射殺されており、犯行の動機は明らかになっていない。

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トランプ大統領は演説でさまざまな政策を説明。政府機関とソーシャルメディア企業の連携や、精神疾患関連法の改正、アメリカ文化に存在する「暴力礼賛」を終わらせることなどを挙げた。

また、本人や第三者を傷つける可能性のある銃保持者から法機関が銃を取り上げられる「レッドフラグ法」の導入を訴えた。

トランプ氏は、政府機関は一丸となってこうした暴力行為を行いそうな人物を特定し、銃火器を入手できないようにすべきだと語り、銃撃を行う可能性のある人物を監禁する可能性も示唆した。

また、司法省には憎悪犯罪ヘイトクライム)や大量殺人の犯人に死刑を適用するための法案を策定するよう指示したと明らかにした。


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デイトンでは犠牲者を悼む式典が開かれ、多くの市民が参加した

インターネットやゲームを批判

大統領は社会で暴力が奨励されていることについて、インターネットや「おぞましい」ビデオゲームのせいだと批判した。

「今日は、問題を抱えた若者がいとも簡単に暴力を称賛する文化に囲まれてしまう。今すぐにこれを阻止するか大幅に軽減するべきだ」

しかしトランプ氏は、自身の不法移民に対する強硬発言には言及しなかった。野党側は、トランプ氏の一連の発言が人種差別的な攻撃を増やしていると非難している。

また、演説前にはツイッターで、銃火器の売買に身元確認を義務付ける法案を「深刻に求められている移民改革」とパッケージで承認すべきだと述べていたが、演説では身元確認については語らなかった。

代わりにトランプ氏は、「実現可能なアイデアであれば何でも協議する用意がある」と述べ、共和党民主党は「党派を超えてこの伝染病と戦うべきだ」と語った。

演説の最後には、銃撃のあったオハイオ州デイトンをトリードと言い間違え、批判を浴びた。

 

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 エルパソでは犠牲者を悼む白い十字架が設置され、人々が祈りを捧げた

演説への反応は

下院では2月、民主党銃火器の売買に身元確認を義務付ける法案を承認したが、共和党過半数を占める上院はまだこの法案の審議を始めていない。

連邦議会は、ここ数年増加している銃乱射事件を受けて銃規制法の成立を求められているものの、共和党は、民主党発の法案は違憲で効果がないとしている。

民主党幹部のナンシー・ペロシ下院議長とチャック・シューマー上院院内総務は5日に共同声明を発表し、身元確認法案を承認するために夏季休暇を終わらせるよう求めた。

共同声明では、トランプ大統領が演説でこの法案に言及しなかったことを批判し、「銃による暴力を語っているのに銃について話せないのは、大統領がなお全米ライフル協会(NRA)と銃擁護派のロビー活動にとらわれている証拠だ」と述べた。

さらに、共和党のミッチ・マコネル上院院内総務が銃規制強化に無策だと非難した。

一方、共和党幹部のリンジー・グレアム上院議員は大統領演説を受け、民主党のリチャード・ブルメンソール議員と共同で、各州がレッドフラグ法を導入するための連邦施策を策定すると明らかにした。

またバラク・オバマ前大統領も声明を発表。直接トランプ氏には言及しなかったものの、「指導者の口から出てくる恐怖や憎悪を増幅させたり、人種差別的な考えを普通のことのように正常化したりする言葉を、きっぱり拒絶すべきだ」と呼びかけた。

(英語記事 Trump: US must condemn white supremacy