220-20211209 Barbados
Today's VOA
2021年11月29日、君主制から共和国への移行
左から、ミア・モトリー首相、国民英雄の称号を授与されたリアーナさん、そしてサンドラ・メイスン大統領。
2018年から同国の総督を務めてきたデイム・サンドラ・メイソン(72)が式典で、大統領に宣誓就任した。同国はこの日、独立から55年目を迎えた。式典には、イギリスのチャールズ皇太子やバルバドスの歌手リアーナ氏らが出席した。
チャールズ皇太子はスピーチで、バルバドスが「奴隷制によっておぞましい残虐行為」の被害を受けたと述べた。
バルバドスは昨年、共和制への移行を発表した。英連邦にはとどまる。バルバドスはイギリスにとって最も古い植民地の1つで、1627年に入植が始まった。アフリカからの奴隷を使い、砂糖プランテーションがつくられた。
奴隷制を1834年に廃止し、1966年に完全に独立した。現在の人口は約28万5000人。カリブ海の島国では人口が多く、繁栄した国となっている。
リアーナさんバルバドスの「国民英雄」に
カリブ海の島国バルバドスが、英エリザベス女王による立憲君主制から共和制へ移行。現地時間2021年11月30日に行われた記念式典にて、同国出身のリアーナ (Rihanna)が、ミア・モトリー首相より“国民的英雄”として表彰された。彼女は、2018年に同国の文化大使にも任命されている。
この式典で、ミア・モトリー首相はリアーナに次のような言葉を贈った。「ロビン・リアーナ・フェンティ大使、感謝の気持ちと、それ以上に誇りに思う国民を代表して、バルバドスの“国民的英雄”の称号を授与します。あなたがダイヤモンドのように輝き続け、あなたの言葉、あなたの行動によって、母国に名誉をもたらし続けますように」
ベーシックインカムを導入
まず最初に、2021年11月29日にイギリス王室との関係を絶った。翌30日には、歌手のリアーナ(Rihanna)を国民の英雄(national hero)として戴冠させた。そして今、バルバドス政府は国民全員にユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)を与えようとしている。
バルバドスにとって、あわただしい2週間だった。
バルバドスの首相特使(投資・金融サービス担当)、アビナッシュ・ペルソー(Avinash Persaud)は、フェイスブック(Facebook)に投稿した記事のコメント欄で、バルバドス政府は国が生み出した収入の一部を成人した国民に定期的に還元するつもりだと述べた。バルバドスではカリブ海やラテンアメリカの多くの国々と同様、新型コロナのパンデミックの影響で国民が経済的に苦しい状況にある。それを救おうと、バルバドス政府が動き始めた。
具体的には、政府が天然資源への投資で得た収益を、住民への配当金として定期的に分配することを提案している。例えばアメリカのアラスカ州では、石油収入を財源とする州所有のアラスカ恒久基金の収益を基に、毎年住民に配当金が支給されている。
ペルソーは、住民への配当金と住民がすでに受け取っている毎年のリバース・タックス・クレジット(給付型税額控除)を組み合わせて、UBIを形成することができると提案した。現在、年間所得が2万5000バルバドスドル(約140万円)以下の勤労者は、年間1300バルバドスドル(約7万3000円)のリバース・タックス・クレジットの対象となっている。
ベーシックインカム導入、リアーナを「国民の英雄」に…共和制移行のバルバドス | Business Insider Japan
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