Sophist Almanac

世界について知りたいとき

Food for the Future

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Ireland and Potato Famine

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当時アイルランドで作られていたジャガイモの種、ランパーズ

 

アイルランドは 800年間、英国の植民地支配のもとにあった。年貢として小麦が大量にイングランドに輸出され、アイルランド人はジャガイモの生産で不足する食糧を補っていた。そこにジャガイモの疫病が蔓延、そしてアイルランドの人々を飢餓が襲う。

 

最終的には、人口の少なくとも20%が餓死および病死、10%から20%が国外へ脱出した。また、これにより婚姻や出産が激減し、最終的にはアイルランド島の総人口が最盛期の半分にまで落ち込んだ。さらにアイルランド語話者の激減を始め、民族文化も壊滅的な打撃を受けた。アイルランドにおいては歴史を飢餓前と飢餓後に分けるほど決定的な影響を与えたため、"Great Famine"(大飢饉)と呼ばれている。… (中略) …

 

アイルランドの飢饉についての権威であるセシル・ウッドハム=スミス(Cecil Woodham-Smith)の著書 "The Great Hunger; Ireland 1845-1849" によれば、飢餓でアイルランドの人々が死んでいっている時に、大量の食物がアイルランドからイングランドに輸出されていたという疑いようのないこの事実ほど、激しい怒りをかき立て、この二つの国(イングランドアイルランド)の間に憎悪の関係を生んだものはない。

 

アイルランドは飢饉の続いた5年間のほとんどを通して、食料の純輸出国であった。

 

種とタネの多様性について

極端にビジネス化された種。人類は種子の多様性をまもることができるだろうか。

 

西川 消費者にとっては「何を食べるのか」を、農家にとっては「何を作るのか」を、自分で選んで決めていく権利を“食料主権”といいます。種子ビジネスが一部の多国籍企業に独占されている現状では、農家は企業が売りたい、作らせたいと思う種子を購入せざるを得ず、その結果、消費者の食べたいものを選ぶ権利も狭められてしまっています。

タネは誰のもの? 「種子法」廃止で、日本の食はどう変わるのか――種子の専門家に聞く|KOKOCARA(ココカラ)−生協パルシステムの情報メディア

 

スヴァールバル世界種子貯蔵庫

種を守る、たねを守る

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In Photos: Take a Tour of the World's 'Doomsday' Seed Vault | Live Science

 

ノアの箱舟なのかな !?

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平和な大地への願い。世界中の植物の種を保管するシェルター (2015年8月6日) - エキサイトニュース

 

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様々な憶測が飛び交う種のノアの箱舟的存在の貯蔵庫:スヴァールバル世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)は、ノルウェースヴァールバル諸島の島であるスピッツベルゲン島に位置し、スヴァールバル・グローバル・シード・ボルトとも呼ばれる世界の種の銀行です。この施設は、様々な要因で世界の破滅に備えて建築され、その際ここの種を使用し破壊・絶滅した植物を復活さえる為を目的としたもののようです。約300万種の種が保蔵可能な施設は、約マイナス20℃前後に保たれており、もし冷却装置が機能しなくなった際も永久凍土層によってマイナス4 ℃を保つ事ができるといいます。

このノアの箱舟的存在の貯蔵庫:スヴァールバル世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)の種の保存により何らかにより絶滅した植物を再生できると思いますが、地球上に大規模な何かが起こったと仮定して、アインシュタインが「蜂がいなくなったら人類は4年しか生きられない」という予言を重ね合わせると、この貯蔵された植物は、コレクション的な存在の意味にしかないように思えます。全ての者は救えないという意味もわかりますが、色々考えるとこの施設は、本当に現代版のノアの箱舟ではないかと思われる施設のような気がします。

様々な憶測が飛び交う種の貯蔵庫!!世界の植物の種が集められたスヴァールバル世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)!! : ジャポンタ

 

 

中に入ってみよう。

膨大な種の貯蔵庫。

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が、しかし、

 

私は個人的には懐疑論者であり、

選民思想より大乗的な救済に価値を見出す者のひとりなので、

こうしたノアの箱舟的発想には人間の傲慢さを感じるわけです。

 

風の谷のナウシカ』の映画版は、あまり見ていませんが、(つか、原作の方が凄すぎて、映画はやはりつまらなく感じてしまいました。)

 

漫画の『風の谷のナウシカ』全七巻は、実は恐ろしい作品で、最期は何度も読むに値する深遠さを持っていると思います。ナウシカは、清浄な後の世界のために人工的に保存されたという種を、最後にすべて破壊してしまいます。ヤバいですね。

 

生命は光だ、という言葉がキリスト教的な生命感を表すとすれば、いのちは闇の中にまたたく光だ、というナウシカの言葉は、それとは少し異なる、アジアな、あるいは仏教的な生命感を感じさせます。

 

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食を守るということは

まず地域と国の農業を大切に !!!

たべることを大切にする習慣から !!!

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