Sophist Almanac

世界について知りたいとき

008-20210214 U.S. Capitol Attack

Today's News Words

 

Second Impeachment Trial

2021年1月6日 アメリカ議会襲撃事件

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フォトグラファーが見た驚愕の光景 アメリカ議事堂襲撃事件:朝日新聞GLOBE+

 

全米史上前例のない退任後の弾劾裁判

youtu.be

 

Timeline of the U.S. Capitol Attack

タイムラインで確認する議会襲撃事件。

 

副大統領も標的に

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Asked about 'hang Mike Pence' chant, Trump gives the wrong answer

 

すでに多くの共和党議員が異議を申し立てることを公表していたので、もちろん、何も起こらずに済むなどとは思っていなかったけれど、まさか、ここまでの大惨事が生じるとは想像できなかった。ジョー・バイデンの次期大統領選出を正式に/法的に承認する上下両院合同会議(Joint session of Congress)のことだ。その開催日である2021年1月6日は、アメリカ史の汚点として記録される日となった。

 

その日、アメリ連邦議会議事堂(The Capitol)は、アメリカ市民の暴徒による襲撃を受けるという前代未聞の事件に見舞われた。白亜の議事堂への襲撃は、1812年米英戦争以来、実に200年ぶりのことだ。

 

議事堂内で行われていた上下両院合同会議は、議員たちの避難のため、中断された。だがそれも当然で、なぜなら、暴徒たちの襲撃の目的はその合同会議の妨害にあったからだ。「ペンスを吊るせ!」と叫びながら、彼らは議事堂になだれ込んだ。

 

もちろん、ペンスとは、その日合同会議の議事進行役を務める副大統領のマイク・ペンスのことだ。その「ペンスを吊るせ!(“Hang Mike Pence!”)」というのは、ペンスが、彼ら暴徒の信奉するドナルド・トランプの依頼を反故にして、合同会議の席で、バイデンの勝利を覆しトランプに勝利をもたらすのを拒んだためだ。彼ら暴徒たちは、直前に、敬愛するトランプ大統領から受けた命令、いわば「勅命」を忠実に実行していたにすぎない。ペンスは会議開催前に、自分にはそのような権限はないとトランプに応えていたからだ。

 

議事堂を襲撃する前に、暴徒たちは、ペンシルヴァニア通りを隔てたホワイトハウスの前に集合した。トランプが求めた“Save America March(アメリカを救え!行進)”に参加するために全米から集まった彼らの前には、MCの高らかなアナウンスを受けてトランプが登壇し、いつものように彼お得意のスピーチを行い、聴衆に向かって発破をかけた。盗まれた選挙を取り戻すために議事堂へ行進せよ、そのために強さを示せ、と。

 

驚くことに、議事堂内部ではトランプの賛同者である共和党議員たち130名あまりが、彼のために2020年12月14日に実施された選挙人投票の結果を覆そうと尽力している最中であったにもかかわらず、その現場に群衆を向かわせた。ホワイトハウスのスタッフが漏らした言葉によれば、トランプはこの群衆/暴徒による行進/襲撃で合同会議が阻止されて、その結果、バイデン勝利の承認が不可能になると確信し、ほくそ笑んでいたのだという。それも群衆に対して「オレも一緒に行進する」と宣言しておきながら、その言葉に反し、モーターケードでホワイトハウスに引き返してきた後の発言だった。

 

結局、トランプは、その日、一度も議事堂に出向くことはなく、暴徒によって議事堂が荒らされていくさまを、いつもどおりテレビに釘付けになって観ていたと伝えられている。まさに高みの見物で、途中、議事堂内の合同会議の様子を見ては、ペンスは選挙結果を覆すことができるにも関わらず実行していない、と彼をなじる発言を、これもまたいつもどおりTwitterを使ってツイートしていた。今まさに暴徒たちが窓ガラスを割って議場の中へと雪崩を打って侵入していた頃にだ。暴徒たちの間でも、トランプのツイートはリアルタイムで確認できる。ペンスの背筋には冷たいものが走ったことだろう。

世界を震撼させた、ファンタジーがリアルを超えた日:ザ・大統領戦2020(32)池田純一連載 | WIRED.jp

 

wired.jp

 

“Save America March”に参加した過激派グループの中にはQAnonも含まれていた。彼らのツイートを何度もトランプがリツイートし拡散してきたことは、2020年10月にマイアミで行われたタウンホールでも話題になっていた。オンライン陰謀論を信じるこの集団は、トランプが大統領に就任後、彼を「アメリカを裏から支配する(主には民主党政治家や実業家たちからなる)ディープステイト」と戦う救世主とみなして崇拝する運動としてスタートした。QAnon信奉者からは11月の選挙で下院議員に当選した人たちもいたが、そのうちのひとり、コロラド州選出のローレン・ボーバート下院議員(共和党)は、暴徒が議事堂になだれ込んだ後、ペロシ下院議長(民主党)の所在をTwitterで報告していた。その事実が発覚し、辞任や逮捕を求める声が出ていたりする。陰謀論はメインストリームではない、などとはもはや言えない時代なのだ。

QAnonのほかにも、Proud BoysやBoogaloosなどトランプ支持の極右グループやミリシア(自警集団)の参加も確認されている。議事堂周辺には、ライフルを構えたものや南軍旗(Confederate Flag)──南北戦争中の南部連合の旗で今では白人優位主義者の象徴としても知られる──を掲げるものが多数見られた。議事堂の壁をよじ登り、窓やドアを破壊して議事堂内部に侵入し、まるでイナゴの集団のように議事堂の備品を破壊したり、窃盗したりしていった。中には脱糞すらしたものもいたのだという。単なる器物破損ではなく、アメリカの象徴を陵辱したわけだ。

世界を震撼させた、ファンタジーがリアルを超えた日:ザ・大統領戦2020(32)池田純一連載 | WIRED.jp

 

全米史上にない議会襲撃。 

 

sophist.hatenablog.com

 

 

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