006-20161222 Xenophobia
Today's News Words
2016年
Dictionary.com が選んだ2016年の単語 → Xenophobia
Oxford Dictionary が選んだ2016年の単語 → post-truth
ネットで拡散され増大するヘイト
インターネット上にはびこる沖縄の人々に対するヘイトスピーチについて、市民グループ「沖縄カウンターズ」がこのほど調査を実施、「集めようと思えばきりがないほどの多さ」で、悪質な書き込みが放置されている現状が浮き彫りになった。調査結果を受け取った県は規制条例制定に向けた議論の材料にする。
那覇市役所前のヘイト街宣に対抗し阻止してきたカウンターズは、街頭にとどまらないヘイト被害の実態を探るため、ネットも対象に調査した。担当した女性の一人は「外国人ヘイトが多いかと思って調べ始めたら、沖縄ヘイトが深刻で驚いた」という。
ツイッターでは「豚足食っとけ土人」などと「土人」呼ばわりする愚劣な書き込みが目立つ。また、中国や朝鮮半島の人々に対する差別と組み合わせた「(基地建設に)反対しているのは反日の支那人朝鮮人」などのデマがある。
コロナ渦でアジア系に対するヘイトが増大
新型コロナウイルスのパンデミック以降、アメリカではアジア系に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が急増している。コロナ禍におけるアジア系への暴力行為を追跡調査する団体「Stop AAPI HATE」によると、2020年3月から今年の2月までの1年間で、実に3795件のアジア系への差別行為が報告されたという。報告されていない事件も数多く存在すると見られ、実際はさらに深刻な状況であることが容易に想像できる。
そんな中、今年3月16日、アメリカ・ジョージア州アトランタにあるマッサージ店3カ所で、相次いで銃撃事件が発生した。この一連の事件で死亡した8人の被害者のうち6人がアジア系女性だったことから、全米のアジア系コミュニティに激震が走った。
逮捕されたロバート・アーロン・ロング容疑者は殺人の容疑を認めている一方で、人種差別を背景にした犯行は否定しているというが、動機が何であろうと許されざる行為であることに疑問の余地はない。
この事件をきっかけに、アメリカのみならず世界では今、リアーナやグウィネス・パルトロウ、マーガレット・チョーほか多数のセレブたちによる「黙ってはいけない」と呼びかける声が広がっている。
「アジア人差別を黙殺してはいけない」──リアーナ、グウィネス・パルトロウ、バラク・オバマらが#StopAsianHateを訴える。 | Vogue Japan
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