りゅうちぇるさん、慰霊の日を語る
芸能界にはうといんですが・・・
すごく賢くて強くてやさしいこだなあっておもいます~、りゅうちぇるさん。
今日は慰霊の日、
沖縄戦の「組織的な戦闘が終わった日」といわれています。
でも、ほんとうは歴史を調べてみたら、沖縄戦は9月7日まで続いています。
なぜ沖縄にはあんなにたくさんの米軍基地があるのか、なぜ県は日本政府を訴えているのか、そんな今のことも歴史の知識がないと、ほんとうのことは見えなくて、ウソの話にも簡単に信じてしまいます。
私たちもりゅうちぇるさんといっしょに沖縄のこと学んでいきたいですね。
まず、これ見てみよう。
りゅうちぇるさん、おばあに聞いた「戦争は人を変える」 - 沖縄 [私たちの沖縄考]:朝日新聞デジタル
2019年6月21日21時55分
6月23日の沖縄慰霊の日では、平和祈念公園(沖縄県糸満市)で開かれる追悼式典で子どもたちが毎年「平和の詩」を朗読し、共感を呼んでいる。なぜ、心に届く詩が毎年生まれるのか。沖縄出身で、タレントのりゅうちぇるさんに思いを聞いた。
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戦没者追悼式で「平和の詩」を朗読する子どもたちの姿は、沖縄にいた時からテレビでよく見ていました。6月23日の「慰霊の日」は学校が休みですし、夕方のニュースでも朗読の様子が流れる。沖縄では結構有名だと思います。
あの場で朗読するのが子どもだから、意味があるのかな。自分と同じ世代の子たちですから、ひとごとじゃないと思えましたし、刺激を受けて、戦争のこと、平和のことを考えるきっかけになっていたと思います。
沖縄って、戦争について知る機会がすごく多いんですよ。朗読する子たちがあそこまで考えられるのは、そういう環境があるからかな。社会科見学では防空壕(ごう)に行くし、不発弾もよく見つかる。隣には米軍基地があって、なぜ基地があるのかといったら戦争の話になる。とても身近です。
僕のおばあも沖縄戦を経験しました。
壕の中に隠れていた時、中で赤ちゃんが泣き出しちゃって。そうしたら日本兵が「うるさい、殺せ」って、本当に殺したらしいんです。ぽつぽつと話してくれました。「戦争は人を変える」って。
沖縄の祈り「うーとーとー」、思い今も変わらず
学校の平和教育も盛んで、ひめゆり学徒隊の方の話を聞いたことをよく覚えています。「戦争の怖さ、自分の経験をつないでいきたい」って話していたことが印象的でした。きっと話したくない話なのに、勇気を振り絞って話してくれたんだと。
6月は、沖縄全部が「改めて平和について考えよう」という空気になりますね。ニュースでは戦争の話が増えるし、学校でも「月桃(げっとう)」という沖縄戦の歌を歌います。そこで何も思わない方が不思議。沖縄って、ハッピーで明るいというイメージですけど、6月23日の雰囲気はとても重いです。どーんって感じ。
沖縄では手を合わせて祈ることを「うーとーとー」と言いますが、上京してからも思いは変わらなくて、バイトをしていても仕事をしていても、慰霊の日の正午には必ずうーとーとーします。大人になって大切な人ができて、昨年7月には長男も生まれました。家族の存在の大きさを知ると、戦争や平和のことをますます考えさせられます。
戦争が起こる理由を考えると、戦争の怖さが薄れた時に戦争しようとなっちゃう気がするんですよね。沖縄以外では慰霊の日のことをあまり知られていないことに驚いたし、だからこれからも発信していきたいと思います。
(聞き手・角詠之) ◇ 〈月桃(げっとう)〉 沖縄のシンガー・ソングライター、海勢頭(うみせど)豊さんが1982年に発表した楽曲。沖縄戦があった春から夏に咲く花・ゲットウをモチーフに、「摩文仁の丘の/祈りの歌に/夏の真昼は/青い空」など沖縄戦の犠牲者を悼む心を歌う。96年の映画「GAMA 月桃の花」の主題歌などに使われたほか、沖縄県内のほとんどの学校で合唱曲として歌われている。 りゅうちぇる 1995年生まれ。高校卒業後に上京し、読者モデルの傍ら、テレビのバラエティー番組などに出演。昨年には歌手デビューした。読者モデルぺこさんと2016年末に結婚。18年7月、長男が生まれた。