Sophists' Almanac

世界について知りたいとき

New Testament - John 8:1-19 - Cast the First Stone 最初に石を投げよ

John 8:1-19

Cast the First Stone

 

最初に石を投げよ

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Stoning (投石処刑) について

 

The classic artwork

 

アフガニスタンへの扉 » 処刑~投石による死

2005年の4月、北東部のバダフシャン州で、29歳の既婚女性が地方裁判所の判決により、姦通の罪で、投石によって公開死刑されました。処刑された女性の名はアミナ。

アミナの夫は、5年間イランで暮らし、その間、アフガニスタン国内に残っていた妻のアミナには仕送りも何もしませんでした。戻ってきた夫に対して、アミナは、離婚を求めました。ところが、その夫は、アミナが他の男と関係をもったと言いがかりをつけ、姦通を犯したとして法廷に訴えました。そして、法廷は、夫の言い分を認め、アミナが姦通したとして、投石による公開処刑の判決をくだしたのです。夫と地方の役人は、実家にいたアミナを家からひきづりだし、処刑しました。彼女と姦通したとされる男の方は、100回むち打たれて釈放されました。

ところで、投石による死刑とはどういうものでしょうか。

処刑される人間は、首だけだして、土に埋められます。そして、その首に、死ぬまで石を投げつけ続けるのです。石を投げるのは、まず、「妻に裏切られたと考えている夫」です。それから夫の家族や友人や近所の人たち。公開による投石刑で処刑の手を下すのは、関係当時者や住民たちです。みんなでかわるがわる石を投げつけて殺すわけです。しかし、健康な人間はなかなか死にません。顔や頭が見る影もなくぐちゃぐちゃになっても死なず、最後は銃で殺したこともあったそうです。投石の刑は、苦しみを長引かせるという意味で、死刑の中でも最も残酷な刑の一つといえるでしょう。

投石による公開処刑は、タリバンの時代にしばしば行われていましたが、残念ながら、カルザイ政権になってからも行われています。圧倒的に男性が権力をもつ社会では、男性の言い分だけが通り、女性は命を守ることもできません。これは、男性と女性の関係のみならず、権力をもつ者と持たない者がいた場合、権力を持つ者が持たない者の生存権を握っているという残酷な事実をよく示していると思います。

女性が自立して生きていくことが本当に困難なアフガニスタンで、夫に5年も留守にされ、仕送りも何もなかったなら、残された妻は生活のためにどれほど苦労したでしょうか。それでも、妻のほうから離婚する権利がないのです。たとえ、5年も10年も夫が留守にして何の連絡もなく、生きているのか死んでいるのかもわからない状態で、もし妻が、他の男と生活を共にするようなことをして、夫が戻ってきて訴えた場合、姦通として処刑されてしまいます。生活に窮したといった妻の側の言い分は一切認められません。

また、他の男と関係をもったという事実が実際になかったとしても、夫が、事実があったに違いない、と疑っただけで、事実があったことにされてしまいます。この社会で効力があるのは男性の言い分だけで、女性の言い分は認められないのです。

権力があるとはこういうことです。人が人を支配するとはこういうことです。

 

「不倫」女性を石打ちで殺害、イエメンのアルカイダ

AFPBB News

2016年1月5日 18:47 発信地:アデン/イエメン

【1月5日 AFP】国際テロ組織アルカイダAl-Qaeda)系の武装組織で、イエメンを拠点とする「アラビア半島のアルカイダAQAP)」の戦闘員らが4日、不倫や売春を行ったとして女性を石打ちし殺害した。複数の目撃者らが明らかにした。

 目撃者の一人によると、AQAPの支配地域となっているイエメン南東部ハドラマウトHadramawt)州の州都ムカラ(Mukalla)にある軍事施設で「中庭の中央に掘った穴に女性を入れ、住民数十人の目の前で石を投げ、殺害した」という。

 現場にいた地元ジャーナリストは、珍しい石打ち刑が行われたことを認めた。また処刑の様子が写真撮影されないよう、銃を持った男たちが見張っていたと述べた。

 ハドラマウトアルカイダイスラム過激派組織「アンサール・アルシャリーアAnsar al-Sharia)」による裁判所が昨年12月に出したとされる判決によると、この既婚女性は「判事の前で不倫を告白」した他、強制下ではない売春や、大麻の吸引も認めたため「不倫」の罪で石打ちによる死刑を、大麻吸引で80回のむち打ち刑を言い渡されたという。

 イスラム法シャリーア)では婚外関係をもった場合、男性も女性も既婚者の場合は石打ちによる死刑が、未婚者の場合はむち打ち刑が下される可能性がある。(c)AFP

 

 Honor Killing (名誉殺人) について

 

パキスタンの「名誉殺人」、新法施行後も続く

AFPBB News

【11月1日 AFP】保守的な慣習が根強いパキスタンで、頻発する「名誉殺人」の流れを断ち切ろうと新たな法律が施行されて1年になるが、いまだに大勢の若い女性が、家族に恥をもたらしたという理由で親族に殺害されている。

 ソーシャルメディア上の有名人だったカンディール・バローチ(Qandeel Baloch、本名ファウジア・アジーム、Fauzia Azeem)さんが7月に実兄によって殺害された衝撃的な事件は、いわゆる名誉殺人のまん延を浮き彫りにし、殺害者を野放しにしている法の抜け穴をふさぐべきだという要求に拍車をかけた。

 

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パキスタン・ラホールで、記者会見に臨むカンディール・バローチさん(2016年6月28日撮影)。(c)AFP

 

 ようやく3か月後に待望の法律が通過し、女性の権利活動家らは歓迎はしたものの慎重に見守った。そして弁護士や活動家らは、その後1年以上を経ても、今も警戒すべきペースで名誉殺人が起きていると言う。

 独立系人権団体「パキスタン人権委員会Human Rights Commission of Pakistan)」の記録によると、2016年10月から今年6月までの間に少なくとも280件の名誉殺人が発生した。だが、この数字は過小評価で不完全だとされている。

 新法では名誉殺人に対し、終身刑を科している。だが、ある殺害を名誉殺人と定義するかどうかは裁判官の判断による。つまり実行犯は、別の動機を主張しさえすれば罪を免れる可能性があると、首都イスラマバードにあるカーイデ・アザーム大学(Quaid-i-Azam Universityジェンダー学部・学部長のファルザナ・バリ(Farzana Bari)博士は指摘する。

 パキスタンでこれを可能としているのは、キサース・ディーヤ法(同害報復・賠償法、Qisas and Diyat Ordinance)と呼ばれる法律だ。同法の下では加害者が犠牲者の親族に許しを求めることが認められており、特に名誉殺人では便利な逃げ道とされている。

 また裁判制度が入り組んでいるため、警察がしばしば当事者らに賠償金支払による和解を奨励し、複雑な司法制度を一切回避するよう仕向けることもある。

 

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ソーシャルメディアで有名人だったカンディール・バローチさんを「名誉殺人」で殺害し、連行される実の兄(右)といとこ(2017年10月17日撮影)。(c)AFP/SS MIRZA

 

■名誉殺人の矛先は圧倒的に女性へ

「名誉」殺人のルーツは部族社会の規範にあり、今も南アジア一帯で広くみられ、特に女性の行動を支配し続けている。

 女性たちは縁談を断った、「間違った」男性と結婚した、友人の駆け落ちを手助けしたなどあらゆる理由で自分の家族に「恥」をもたらしたとして、射殺され、刺殺され、石で打たれ、火あぶりされ、首を絞められ、殺されている。男性も犠牲者となることはあるが、暴力の矛先は圧倒的に女性へ向く。

 名誉殺人の捜査を指揮するあるベテラン警官は匿名でAFPの取材に応じ、大抵のパキスタン人はレイプを犯した男は許すが、女性の場合は不倫を疑われただけでも家族に恥をかかせたとして、許されることがないと語った。むしろ名誉のために自分の妻や娘、姉妹を殺害する男性には、同情や称賛が集まるとさえ言う。

 弁護士で、女性の権利擁護団体「アウラ基金Aurat Foundation)」で活動するベナジル・ジャトーイー(Benazir Jatoi)氏は、パキスタン社会は古い「名誉」の意味を越えることができていないと指摘する。「私たちが広く名誉殺人を非難するようにならない限り、誰も理解する者のいない時代遅れで独断的で家父長的な『名誉』の規範を女性たちが破ったと言って、彼女たちを殺して自慢する殺人者はいなくなりません」(c)AFP/Masroor GILANI

 

Child Marriage (児童婚) について

 

生後11か月で結婚、伝統の児童婚に立ち向かう女性たち インド

AFPBB News

【11月8日 AFP】インドの大学生、サンタデビ・メグワル(Santadevi Meghwal)さん(20)は、脅され、嫌がらせを受け、村八分にされ、長老らによって罰金の支払いまで命じられた。生まれて間もなく決められた児童婚を拒否していたのがその理由だ。インド北部では最近、メグワルさんのように、古くからの伝統である児童婚に応じない女性が少ないながらも着実に増えているという。

 砂漠が広がるインド北西部のラジャスタン(Rajasthan)州に生まれたメグワルさんは、長老らの一存により、生後11か月で近隣の村に住む9歳の少年と結婚させられた。同州では昔から、児童婚の割合が高い。

 

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インド北西部ラジャスタン州ジョードプルでAFPとのインタビュー中に、NGO「サールティ・トラスト」のクリティ・バルティ代表(右)に慰められるサンタデビ・メグワルさん(左、2015年8月24日撮影)。(c)AFP/MONEY SHARMA

 

 自分の「夫」の姿をメグワルさんが最初に目にしたのは16歳の時。メグワルさんがまだ幼児だった時に開かれた「結婚式」に親族が出席したという友人が指さしたのは、学校の外で酔って悪態をついていた男だった。

 児童婚は違法であるにもかかわらず、主に貧しい農村部の風習として深く根付いており、数百万人もの人が幼少時に結婚させられている。政府の統計によると、20~24歳の女性の50%近くが、法定婚姻年齢の18歳を迎える前に結婚していたことが明らかになっている。

 この風習が特に強く残っているのが、人気の観光地となっているラジャスタン州だ。同州では各村で、同じカーストに属する男性らが組織する強力な政治力を持つ長老会議が、社会生活や道徳観においても強大な力を誇っている。

 しかし少数ではあるが、これに抵抗し、地元の非政府組織(NGO)や政府による摘発の後押しを受け、一度も同意した覚えのない婚姻の無効確認を求める若者が出てきている。

 メグワルさんは、17歳になったら夫と同居する取り決めになっていた。しかしこれを断固拒否すると、激怒した長老会議はメグワルさんとその家族が村の行事などに参加できないようにし、父親に到底支払えないような額の罰金を科した。

■「希望の光」

 メグワルさんは今年5月、児童婚の無効確認の支援を行う唯一の慈善団体だというサールティ・トラスト(Saarthi Trust)に助けを求めた。

 同団体のクリティ・バルティ(Kriti Bharti)代表はある時偶然、児童婚を禁止するインドの法律に、当時ほとんど知られていなかった条項があることに気付いた。児童婚の無効確認を可能にする規定だった。

 バルティ代表は、「児童婚は巨大な暗い部屋のようなものです。その部屋に差し込む希望の光を、私たちはこの小さな法律に見いだしたのです」と語った。同団体はこれまでに、ラジャスタン州における27件の婚姻無効確認を支援してきた。

 インドで婚姻の無効確認は、双方の合意と年齢を証明できるものがあれば可能である上、女性側が離婚経験有りという不名誉を回避することもできるため、離婚よりも好まれる傾向がある。

 メグワルさんは、一度も一緒に暮らしたことがなく、拉致すると脅迫さえした夫がかたくなに拒否している婚姻の無効確認を、いずれ勝ち取れるのではと期待している。

 ラジャスタン州では、警察とソーシャルワーカーが連携して児童婚を阻止する運動を展開し、年若い少女らの強制結婚件数の減少に貢献している。

 国連児童基金ユニセフUNICEF)のインドにおける児童保護部門の代表、ヨアヒム・タイス(Joachim Theis)氏によると、この問題は依然として極めて大きく、インドの人口の多さを考えると全国規模のアプローチが必要だと訴えている。

 親は、義理の両親に娘を経済的に養ってもらいたいという願いからこの風習を守っている。また、現在もタブー視されている婚前交渉を避けたいがために結婚させることを選んだり、未婚の少女の方が性的虐待の被害者になりやすいと思い込んだりしている親もいるという。

 しかしその結果は悲惨を極める。特に少女の場合、夫のための炊事や掃除を理由に学校をやめてしまうことも多い。10代の妻らは、若すぎる出産が原因で健康問題に苦しみ、また低体重児で生まれた子どもは長く生きられないケースも多いという。

■自分の人生を決めるのは自分だけ

 タイス氏は、「少女らは十分な教育を受けられず、育児に非常に苦労し、暴力の被害者となる可能性も高い。この連鎖反応が悪影響を拡大している」と指摘する。

 教師志望のメグワルさんは、地元のコミュニティーに対し、自分の人生を決めるのは自分だけだということを証明することが夢だという。「私もいつかは結婚するでしょう。でもそれは学業を終え、自立してからの話です」──そう語ったメグワルさんの目から涙があふれた。(c)AFP/Annie BANERJI