日本会議って !?
日本では、政教分離で「日本は無宗教」と思っているかも知れないけれど、そう思っているのは国民だけで、実際は、日本ぐらい独特に宗教的な国はなく、日本政治は宗教が大きな政治力を持っています。
安倍政権の閣僚の大部分が日本会議国会議員懇談会のメンバーで、安倍晋三さん自身が、日本会議国会議員懇談会の特別顧問、神道政治連盟国会議員懇談会の会長、親学推進議員連盟の会長などを歴任。
でも、日本最大の保守系政治団体で神道原理主義でもある「日本会議」というものを、国民のほとんどは知らないまま。
海外の若者なら、政治的思考にかかわらず、例えばキリスト教保守派とか、福音派と精糖の関わり、あるいはイスラーム原理主義とかの名前ぐらいはわかっているけど、なかなか日本ではそんな知識は共有されていない。
あるとき、アメリカ出身の先生と話していたとき、なぜ日本では若者に政治とか宗教とかちゃんと教えないの、これでは戦前と同じじゃないか、と聞かれ、言葉に困ったことがあります。
戦争中は、日本の教育現場が苛烈に政治的宗教的教育をやっていった。学校現場に将校が配属され、天皇の写真「御真影」は「イコン」の扱いで、校長は学生を見捨ててでも風呂敷に大事にくるんで戦火のなかを逃げまわったし、愛国・皇国のために貢献せよという教え「教育勅語」は徹底的に子どもたちに教え込まれ、思想的選択肢が一切ないまま戦場へと送られた。若者は与えられた運命しか生きる道がなかった。だから戦後は、日本の教育現場から政治と宗教はできるだけ排除されたのかも知れない。というと、
それダメじゃん、政治や宗教の基礎知識がなければ、また戦前と同じで、情報操作され、知識の無いまま国内の政治と宗教に流されるだけじゃん、同じじゃね !? といわれ、
そうですよねー、としか、答えられなかった。
ちゃんと、メディアは国民に情報を伝える。この程度でいい、この程度しか知らなくていい、みたいな限定領域やタブー領域を勝手に作らないでほしいと思います。
ちゃんと日本会議はどんな団体で、どんな政治活動をしているのか、どのように政治家が動いているのか、くりかえしくりかえし伝えなければならないと思います。
2017年、初詣をねらっていっせいに神社が署名活動してたよね。さすがにこの時は批判されたので、表だってはやらなくなった。
神社が本部となって様々な政治講演会をやっている。「いくぞ日の丸」、海外メディアでも悪名高い杉田水脈議員らを呼んで講演会。日本会議と自民党の憲法改正推進運動。
毎日新聞のこの記事は、わかりやすいですね。
知らない間に、町内会費として地域の神社にお金をおさめている私達は、地元の神社がどんな講師を呼んでどんな政治活動をやっているのかも、ちゃんとチェックしていく必要があると思います。