トランプ大統領とトランプ・トライブ

学生さんの中には、面白がって陰謀論を拡散している人もいます。確かにこうした話は確かに面白く楽しめるのですが、やはりきっちり区別しておかないといけないこともあります。コティングリーの妖精写真や、ネス湖のネッシー、宇宙人陰謀論などに浸ったとしても民主主義が危機的状況に陥るとは言えないかもしれませんが、政治的・差別的な陰謀論は、民主主義を腐敗させ崩落させます。人権を奪い、いのちを奪います。私たちはそれを残虐な歴史のさまざまな局面で見てきましたが、今の私たちはその教訓を歴史から学んでいるとは思えません。

SNS の時代にあって、偽情報が事実よりも拡散されやすくなった今、ただ単に儲かるから、と、金儲けのために偽情報を拡散する人もいれば、選挙や政治のために拡散する人などいろいろですが、私たちは単純にそうした偽情報を興味半分で拡散し、消費する側には回らないでいたいものです。

なんだか最近トランプ大統領のツイートにツッコミを入れるのがちょっとかわいそうになってきた。 https://t.co/OvpyIydz3B
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) 2020年11月16日

トランプのトライブ（tribe）戦略

トランプの魔力に魅了され、何を言っても何をしても彼を支持する、という熱狂的な支持者。

トランプはこの「トライブ」だけに対象を絞る「メッセージのマーケティング」戦略をとって成功した。https://t.co/lk5LkyLJXJ
— LoveSophia (@milanochiostro) 2020年11月16日

「選挙不正」陰謀論とトランプ

日本でもいわゆるネット右翼や陰謀論クラスタが大量拡散。その中でも極右新興宗教 (統一教会や幸福の科学など系) のメディアサイトが多く発信源に (普通にネットに上がってくるので閲覧機会は多いが、背景が宗教団体だと気づく人は少ない。普通のニュースサイトだとおもっているはず)。この現象は4年前にもありましたが、それよりさらに顕著になっているようです。また、悪質なデマで有名なまとめサイト「アノニマス・ポスト」や「シェア・ニュース・ジャパン」なども需要をカバーしています。

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