Sophist Almanac

世界について知りたいとき

日本の「フェイクニュース」はどのように作られ拡散されていくのだろう !? ~ さまよえる木霊

 

この4年間、世界のメディアは「フェイク・ニュース」と「ポスト・トゥルース」の時代にしっかりと向きあい、メディア各社が独自のファクトチェックチームを持ち、ファクトチェック記事や、若年層にもわかりやすい情報リテラシーの記事などに取り組んできた。

 

英国公共放送や米国公共放送、また民間の放送局などが発信する、そうした番組や企画はとても良質で、こういうのがなぜ日本に無いのだろうかと、とても気になっています。

 

たぶん、日本では、歴史修正主義といわれる歴史デマをのぞいて、近年、圧倒的なフェイクニュースの標的となっているのは沖縄だ、というのは、メディアに関わっている人の中ではもう定説になっていると思います。

 

しかしながら、その沖縄フェイクニュースにきっちりと向かい合っている本土のメディアはあるのでしょうか。

 

人々が「フェイクニュース」にさらされ、多くの人がその影響を受けてしまうのは、SNS のせいばかりではなく、国民一人一人がしっかりと判断できるほどの基本的な情報をテレビなど既存メディアがしっかりと発信していないからだと思います。

 

偽情報がどのように作られ、どのように拡散され、信じられるようになるのか、その拡散の背後にはどんな意図があるのか、など、過去の偽情報を検証することで、そのパターンはある程度学習可能なのだし、その検証番組は (浅薄な言い方をすれば) まるで探偵小説のように見ごたえがあると思います。

 

日本のメディアがこうした偽情報のガラパゴスとならないように、もうすこし偽情報に対して警戒心を持ちたいところです。