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Black Lives Matter: Beyonce - Formation さあ、みんな、フォーメーションの準備はできてる ? - ビヨンセ論争にみる Black Lives Matter

2016年2月7日に行われたスーパー・ボウルでのハーフタイム・ショー。

素晴らしいステージ !

 

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ところが、このパフォーマンスに対して、ビヨンセは非常に激しい批判と攻撃をうけることになります。なぜなんでしょう。

 

下のリンクをクリックして、全米で最高の視聴率を叩きだすNFL (National Football League) の祭典 Super Bowl、その half time の凄い熱狂ステージをみんなも体感してみよう !

  ⇩

 

 

で、なんでこのビヨンセのパフォーマンスが大問題を引き起こすことになったの?

 

ビヨンセ批判を主に展開していったのは、

なんと警察でした・・・。

 

えっ、どこが anti-police だというの?  もう一度、歌詞と一緒に映像を見てみましょう。

 

ハーフタイムショーの前日にリリースされたビヨンセの新曲 Formation を歌詞と共にチェック !

 

youtu.be

 

Formation (lyrics)

 

What happened at the New Wil'ins?
Bitch, I'm back by popular demand


Y'all haters corny with that Illuminati mess
Paparazzi, catch my fly and my cocky fresh
I'm so reckless when I rock my Givenchy dress (stylin')
I'm so possessive so I rock his Roc necklaces
My daddy Alabama, momma Louisiana
You mix that negro with that Creole, make a Texas bama
I like my baby heir with baby hair and afros
I like my negro nose with Jackson Five nostrils
Earned all this money, but they never take the country out me
I got hot sauce in my bag, swag

Oh yeah, baby, oh yeah I, ohhhhh, oh, yes, I like that
I did not come to play with you hoes, haha
I came to slay, bitch
I like cornbreads and collard greens, bitch
Oh, yes, you besta believe it

Y'all haters corny with that lluminati mess
Paparazzi, catch my fly and my cocky fresh
I'm so reckless when I rock my Givenchy dress (stylin')
I'm so possessive so I rock his Roc necklaces
My daddy Alabama, momma Louisiana
You mix that negro with that Creole, make a Texas bama
I like my baby heir with baby hair and afros
I like my negro nose with Jackson Five nostrils
Earned all this money but they never take the country out me
I got hot sauce in my bag, swag

 

I see it, I want it, I stunt, yellow bone it
I dream it, I work hard, I grind 'til I own it
I twirl on them haters, albino alligators
El Camino with the seat low, sippin' Cuervo with no chaser
Sometimes I go off (I go off), I go hard (I go hard)
Get what's mine (take what's mine), I'm a star (I'm a star)
Cause I slay (slay), I slay (hey), I slay (okay), I slay (okay)
All day (okay), I slay (okay), I slay (okay), I slay (okay)
We gon' slay (slay), gon' slay (okay), we slay (okay), I slay (okay)
I slay (okay), okay (okay), I slay (okay), okay, okay, okay, okay
Okay, okay, ladies, now let's get in formation, 'cause I slay
Okay, ladies, now let's get in formation, 'cause I slay
Prove to me you got some coordination, 'cause I slay
Slay trick, or you get eliminated

When he fuck me good, I take his ass to Red Lobster, cause I slay
When he fuck me good, I take his ass to Red Lobster, we gon slay
If he hit it right, I might take him on a flight on my chopper, I slay
Drop him off at the mall, let him buy some J's, let him shop up, 'cause I slay
I might get your song played on the radio station, 'cause I slay
I might get your song played on the radio station, 'cause I slay
You just might be a black Bill Gates in the making, 'cause I slay
I just might be a black Bill Gates in the making

 

I see it, I want it, I stunt, yellow bone it
I dream it, I work hard, I grind 'til I own it
I twirl on them haters, albino alligators
El Camino with the seat low, sippin' Cuervo with no chaser
Sometimes I go off (I go off), I go hard (I go hard)
Get what's mine (take what's mine), I'm a star (I'm a star)
Cause I slay (slay), I slay (hey), I slay (okay), I slay (okay)
I slay (okay), I slay (okay), I slay (okay), I slay (okay)
We gon' slay (slay), gon' slay (okay), we slay (okay), I slay (okay)
I slay (okay), okay (okay), I slay (okay), okay, okay, okay, okay
Okay, okay, ladies, now let's get in formation, I slay
Okay, ladies, now let's get in formation, 'cause I slay
Prove to me you got some coordination, 'cause I slay
Slay trick, or you get eliminated, I slay

Okay, ladies, now let's get in formation, I slay
Okay, ladies, now let's get in formation
You know you that bitch when you cause all this conversation
Always stay gracious, best revenge is your paper


Girl, I hear some thunder
Golly, look at that water, boy, oh lord

 

ビヨンセ、スーパーボウルで黒人運動テーマの新曲 賛否沸騰

AFPBB News

 米国で年間最高のテレビ視聴率を誇り、1億1100万人以上が視聴するというスーパーボウルのハーフタイムショーでこの曲を披露したことで、ビヨンセは可能な限り大勢の聴衆に自分のメッセージを届けた。

 

■「撃つのはやめて」

 新曲ビデオでは、アフリカ系米国人が直面する「現実」を映し出すシーンが瞬く間に展開する。特に取り上げられているのは「黒人の命は軽くない」運動のきっかけとなった、過去2年間の警察による黒人殺害事件の数々だ。

 中でも鮮烈なのは、フード付きスエットシャツを着た少年が、暴動鎮圧用の装備で立ち並ぶ警官隊の前で踊るシーン。警官たちが逮捕されたかのように手を上げると、壁に落書きされた「撃つのはやめて」(Stop shooting us)の文字が映る。

 ビデオの舞台は、米ルイジアナLouisiana)州ニューオーリンズNew Orleans)。ビヨンセは水中に沈みゆく警察車両の屋根の上で歌っている。これは、2005年にハリケーンカトリーナHurricane Katrina)で同市が壊滅状態となり、アフリカ系住民を中心に2000人近い死者が出た際、当局の救助活動に不手際があったことを暗に批判している。

 また一瞬映る新聞の一面には、公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キングMartin Luther King Jr.)牧師の写真とともに、1963年のワシントン大行進の際に牧師が行った演説「私には夢がある」にかけて「夢を見る人を超えて」との見出しが掲げられている。

 歌詞では、ルイジアナアラバマAlabama)出身の両親の下に、テキサス(Texas)州で生まれた生い立ちを歌い、「ジャクソン・ファイブJackson Five)の小鼻を持った自分の黒い鼻が好き」と美の理想を語り、アフリカ系ならではのウェービーな髪をなびかせ5歳の娘、ブルー・アイビー(Blue Ivy)ちゃんの方を振り向く。

 

■ 直後に反発

 米国の「黒人歴史月間(Black History Month)」開始早々に発表された新曲は、通常物議を醸すことがめったにないビヨンセにとって、過去最大の政治路線への転換といえる。

 通常は番組制作側が慎重に当たり障りのない内容を取り上げるスーパーボウルでのパフォーマンスをめぐり、ビヨンセは今回、すぐに非難の集中砲火を浴びることとなった。

 7日のパフォーマンスの中で、ビヨンセと短い革製のジャンプスーツを着たダンサーらが拳を突き上げる振り付けがあったが、一部ではこれが黒人民族主義組織「ブラックパンサー党Black Panther Party)」の敬礼と受け止められた。

 首都ワシントン(Washington D.C.)のホテルで会合を開いていた全米保安官協会(National Sheriffs' Association)の会員らは、ビヨンセのパフォーマンスを見るやテレビの音量を落として背を向けたと、交流サイト(SNS)のフェイスブックFacebook)で明らかにしている。

 また、犯罪取り締まりへの強硬姿勢で知られた前ニューヨーク(New York)市長のルドルフ・ジュリアーニRudy Giuliani)氏も、ビヨンセはアフリカ系米国人社会の内部で警官への敬意が醸成されることにこそ力を尽くすべきだと主張した。ジュリアーニ氏は「これはフットボールであって、ハリウッド(Hollywood)ではない。彼女やわれわれを守り、生かしてくれている人々である警官らを攻撃するために、彼女がこの舞台を利用したことは非常に悪意あることだと思う」と米FOXニュース(Fox News)に語った。

 その一方で、ビヨンセのパフォーマンスに元気づけられたネットユーザーもいる。「黒人の命は軽くない」運動を立ち上げた一人、オパル・トメティ(Opal Tometi)氏はツイッターTwitter)で、今年のスーパーボウルが米テキサス(Texas)州の刑務所で不審死を遂げたアフリカ系女性、サンドラ・ブランド(Sandra Bland)さんの誕生日だったことに触れ、ビヨンセを賞賛するコメントを投稿した。

 たとえ非難を浴びても、ビヨンセはファン層の固さに自信を持っているだろう。スーパーボウルの後は、北米と欧州各地のスタジアムをまわる40日間のツアーが発表されている。(c)AFP/Shaun TANDON

 

Coalition of Police and Sheriffs protest at Beyonce's hometown Houston concert

BBC Newsbeat

 

ビヨンセを警察組合長が批判、警官にコンサートのボイコットを呼びかける

Daily News | Billboard JAPAN

ビヨンセ「ビヨンセを警察組合長が批判、警官にコンサートのボイコットを呼びかける」1枚目/1

 ビヨンセが【第50回スーパーボウル】で行ったパフォーマンスが波紋を呼ぶなか、今度は警察やその関連団体からの批判を招いた。2月16日にニューヨークで行われ失敗に終わったアンチ・ビヨンセ・デモに続き、マイアミ警察組合長が彼女のコンサートをボイコットするようサウス・ビーチの警官たちに呼びかけているのだ。

 マイアミ・ニュースタイムズによると、警察友愛会会長のJavier Ortizは、同シンガーがスーパーボウルのハーフタイム・ショーでアフロにベレー帽姿のダンサーを従え、ブラックパンサー党(1960年代後半~70年代にアメリカで黒人民族主義運動・黒人解放闘争を行った政治組織)への敬意を示したほか、「Formation」のミュージック・ビデオでは、フードを被って踊る幼い少年の前で暴徒鎮圧用の装備をした警官が両手を上げるシーンを挿入したため標的にしているという。

 “Black Lives Matter(黒人の命も大切)”運動では、2014年にファーガソンで起きたマイケル・ブラウン射殺事件の後、“Hands Up, Don't Shoot(両手を上げろ、撃つな)”がスローガンとして使われるようになった。

 2月17日に掲載された同リリースにてOrtizは、「ビヨンセブラックパンサー党の宣伝と法執行機関(警察)への不支持を示すアンチ警察のメッセージにより、アメリカ国民を分裂させる場として今年の【スーパーボウル】を利用したのは事実です」と述べている。

 続けてOrtizはブラックパンサー党のメンバーに殺された警官たちに敬意を表し、「交通規制で脇に寄せた2人のブラックパンサー党員に銃撃され、その傷により亡くなったニューヨーク市警、Richard Raineyに敬意を表します。また、ブラックパンサー党員に暗殺されてきた多数の法律施行官にも敬意を表します」としている。Raineyは1981年に銃弾を受け、昨年3月に他界した。

 

いろいろまとめたいところですが、

この方のブログ以上にうまくまとめた文はないと思いますので、転載させてもらいます。

 

 ビヨンセ"Formation"、それぞれに提示するステイトメント。 

shihowatanabe.hateblo.jp

※今回の記事において、ビヨンセの歌詞中に「negro」と表記されている箇所はそのまま「ニグロ」と訳しています。現代社会において、我々がこの「Nワード」を使うことはタブー以外の何物でもありませんので、ご承知の上お読みください。

 

ビヨンセが米時間の2月6日にいきなりドロップした新曲 ”Formation” 、このブログを読んでくださっている紳士淑女の皆さまにおかれましては、すでにチェック済みの事だろうと思います。

「やっぱりビヨンセはクイーンだ!」と納得させられる、パワーとエネルギーに満ちたMVは素晴らしいの一言。

そしてこの"Formation"、それぞれの拠りどころとなる深い楽曲なんです。

まずは女性として。

ピッチフォーク曰く「ビ・ロソフィー(Bey-losophy、哲学=フィロソフィー/philosophy)」とのことですが、ビヨンセはいつだって、歌を通してフェミニズムにも通じるビヨ哲学を私たちに説いてくれていました。「アンタ、おかしいんじゃないの!?おカネも長所も何一つ無い男のくせに!」と男性バッシングをかます”Bills,Bills,Bills”や「服も靴も家も、私の稼ぎで買ってるの、だって私が頼れるのは自分だけ」と歌う”Indepenent Woman (pt.II)”、そして「問:世界を仕切ってんのは!?答:ガールズ!」と歌う霊長類最大規模のガールズ・アンセム”Run The World (Girls)”などなど、凹んだ時、仕事や学校に行きたく無い時、こんなダメな男と別れたい…と悩むとき、いつだって背中を押してくれたのはクイーン、ビヨンセです。

 

 

そんなビヨンセが、今回も「さあ、レイディース!フォーメーションを組むよ!」と宣戦布告。ビヨンセにそう言われちゃうと、自然にエンジンがかかってしまいます!

「Y'all haters corny with that illuminati mess(またへイターたちがダサいイルミナティ論とか語っちゃってるわけ?)」

「I'm so reckless when I rock my Givenchy dress(ジバンシィのドレスを着た私の戦闘力のヤバさ、分かってんの?)」

「I dream it, I work hard I grind 'til I own it(私は理想を夢見て、働き続けてきた、一生懸命だったのよ、理想の生活を手に入れるまで)」

Drop him off at the mall, let him buy some J's, let him shop up(彼をモールに連れて行って、いくつもエア・ジョーダンを買わせてあげるの、店ごと買い占めるのよ)」

「Always stay gracious, best revenge is your paper(いつだって広い心でいるの、最大のリベンジは稼いだおカネの額よ)

そして、今作でキーになっている一つのフレーズ、それは「slay」。もともと「殺す」という意味のフレーズですが「死ぬほどキマっててカッコいい!ヤバい!」という意味のスラングです。ここ数年、やたら使われるようになりましたが、私の印象だと、とにかく女の子のルックスに対して使われる最大級の褒め言葉って感じです。女性が女性を「ヤバい!」って形容するときに多く使われるイメージ。なぜなら女性向けのゴシップサイトやファッションサイトでよく見かける表現だから。

 

ビヨンセは以下のように使っている他、本曲では「slay」を連発しています。

「When he fuck me good I take his ass to Red Lobster, cause I slay(彼が私を思いっきり満足させてくれた後は、レッド・ロブスターに連れて行くの、私って相当ヤバいから)

「I might get your song played on the radio station, cause I slay(あなたの曲、ラジオ局で掛けられるようにしてあげてもよろしくてよ、なぜなら私って相当ヤバいから)」

※アメリカのラジオ界では、かつて「ペイオラ」と言って、ラジオ曲やDJに賄賂を渡して曲をエアプレイしてもらうことが問題になっていました。

そんなわけで、ビヨンセの号令で世界中の女の子が隊列を組んで戦うぞ!というのが、本曲の魅力の一つなわけです。

このMVを撮影したのは、女性ディレクターのメリナ・マトソウカス。同じビヨンセのMVでは、ほかに”Pretty Huts"も彼女の手によるもの。このMVも、自分の美醜に捉われすぎて自己崩壊寸前の状態になるビヨンセが上手く描き出されていますよね。女性ならすごく共感できるんじゃないかしら。

 

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余談ですが先述した「彼をモールに連れて行って…」のくだりに関連して、私、ビヨちゃんが愛する男に貢ぐ楽曲が大好きなんです。その真骨頂が、ビヨが夫・ジェイ Zのコスプレをして「あなたの時計も服も、アップグレードしてあげる♡」というコレ。リリックに「あんたのネクタイをパープルレーベルにしてあげるわ!」って箇所があるのですが、それに憧れて当時の彼氏にラルフ・ローレンのパープル・レーベルのアイテムをプレゼントしたことがあります(のちに配偶者となる)。

 

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そして、本曲はもう一つ、アフリカン・アメリカンの人々らにとっても拠り所なる楽曲なんです。

 

まず、冒頭でシャウトされるのは「What happened at the NewOrleans? Bitch, I'm back by popular demand (ニューオーリンズで何が起こったのか知ってんのか?ビッチ、ご好評に応えて帰ってきてやったぜ)」というフレーズ。このフレーズ、メッシー・マイアという男性の声なんですね。このメッシーもニューオーリンズ出身。地元そしてソーシャル・メディアで人気のコメディアン&ラッパーでした。そのメッシーなんですが、2010年に彼女のベイビー・シャワー(安産を願うためのお祝い)から帰る途中に銃撃されて命を落としているんですね。まだ犯人は捕まっていないとか。そして、ニューオーリンズといえば、否応なく2005年にニューオーリンズを襲ったハリケーンカトリーナによる大災害の事を思い出します。事実、MVの冒頭はは家屋を飲み込むような水の中、半分水没したパトカーに乗ったビヨンセが映し出されます。また、カトリーナといえば、被災した住民の多くがアフリカン・アメリカンやヒスパニックだったことから、地域や政権が抱える人種問題も浮き彫りにしました。カニエ・ウエストも当時、「George Bush doesn’t care about black people(ジョージ・ブッシュは黒人の事なんて気にしちゃいない)」と発言して話題になりましたよね。

 

 

なので、最初の「ニューオーリンズで何が起こったのか知ってんのか?」というメッシーのフレーズは、そのまま、カトリーナが襲ったこの町(アフリカン・アメリカン・コミュニティ)は、その後お前ら(白人主導の政権)が放ったらかしにしてるんだろ!」というメッセージとしても受け取れます。

…と言う、強烈なステイトメントでスタートするのが、この”Formation”なんです。その後に続くビヨンセのラインにも、アメリカ南部出身のアフリカン・アメリカンである自身のルーツを強調する箇所がチラホラ。

 

「My daddy Alabama, Momma Louisiana You mix that negro with that Creole make a Texas bamma(パパはアラバマ、ママはルイジアナ出身、そんなニグロをミックスして、クレオールを足したのがテキサス娘の私なの)」

ルイジアナクレオールの関係については調べてみてください。クレオール、いろんな意味がありますが、ここではフランス領だった時代のルイジアナに根付く文化や人種の事。ビヨンセ=Beyoncéという綴り、最後の「e」にアクセントが付きますよね。これはフランス語に由来するもので、彼女がクレオールの血筋だというアイデンティティの一つにもなると思います。ちなみに彼女のパパ、マシューは元マネージャーとして、下積み時代からビヨひいてはデスティニーズ・チャイルドを引っ張ってきた人物(今はみんなにシカトされてる)、ママのティナはスタイリストとしてビヨンセのキャリアを支えたことも有名です。ちなみにビヨンセの出身地、テキサス州ヒューストンはどんなところ?と思ったあなた。ビヨンセ”No Angel"のMVをご覧下さいまし!

 

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「I like my baby hair, with baby hair and afros(私は自分の娘のヘアスタイルが大好き、アフロヘアなのよ)

→MVにも出てくる愛娘、ブルー・アイビーちゃん。ナチュラルなアフロ・ヘアですよね。

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「I like my negro nose with Jackson Five nostrils(私は自分のニグロっぽい鼻が好きなの、ジャクソン・5の鼻腔よ)

マイケル・ジャクソンじゃなくてジャクソン・5というところに意味がありそうです。ちなみにスーパーボウルのハーフタイムのショウの衣装、マイケルを模したものでしたね!

 

 

「I got a hot sauce in my bag, swag(私はバッグの中にホット・ソースを入れてるの、スワッグよ)」

→このライン、ネットで一番バズってるのでは?アメリカ南部、ニューオーリンズのあるルイジアナ州あたりはホット・ソース(そのまんまの意味、辛い調味料)がポピュラーなエリア。タバスコの本社もルイジアナにあるそう。ちなみにビヨンセがTIDALで発表した最新プレイリストの名前は「hot souce」だそう!

 

 

でもって、フックでシャウトされる「I like cornbreads and collard greens, bitch」というフレーズ。コーンブレッドとコラードグリーンもまた、ソウルフードの典型的な組み合わせです。

「I just might be a black Bill Gates in the making(私、このままだと黒人版ビル・ゲイツになっちゃうかも)

ビヨンセ、ミシェル・オバマでもなくオプラ・ウィンフリーでもなく、ブラック・ビル・ゲイツを目指していたのですね!でも本当にブラック・ビル・ゲイツになりたいのは夫のジェイなんじゃないかと睨んでいますが…。リル・ウェインもビル・ゲイツになりたがっていることは有名ですね(そういえばウェインもニューオーリンズ出身の人気者)。

 

また、MVからもたくさんのメッセージを読みとることができます。

教会で歌う人々、マルディグラのパレード、クレオール風のドレス、「The Truth」と書かれた新聞の一面にはキング牧師と「More Than A Dreamer(夢以上のものを成し遂げた)」の文字などなど…。そして、極め付けは機動隊の前で踊る小さな少年でしょう。黒いフードを被った少年。フードといえば、トレイヴォン・マーティンが銃撃された事件を想起させます。そのあと、少年が機動隊の行き手を阻むように両手を広げると、降参のポーズのように両腕を上げる機動隊。これは、ファーガソンでマイケル・ブラウンが銃に撃たれた際に行われたデモ運動<Hands up, don't shoot>を思い出させます。ファレル・ウィリアムズも2015年のグラミー賞のステージで、このジェスチャーを模したパフォーマンスを披露していましたよね。

MV中には殴るように壁に書かれた「Don’t Shooting Us(俺たちを撃つな)」のグラフィティ文字(ちなみにディスティニーズ・チャイルドの2ndアルバムのタイトルは『The Writing's on the Wall』…関係ないけど)。そして、冒頭のメッシー・マイアにも繋がるわけですね。

「Now let's get in formation(さあ、列を組んで)」と高らかに歌うビヨンセ、同胞たちを整列させ、まるで自分たちを抑圧する体制に立ち向かおうと鼓舞しているようです。

そして、この曲、決して明るくない、恵まれているとは言えない状況において「それでも生きていかなきゃ行けない」と歌う文脈は、やはりケンドリック・ラマー”Altright"も想起させます(ケンドリックは「We hate po-po, wanna kill us dead in the street fo sho(俺らは警察を憎んでる、あいつらは俺たちのことなんて路上で死ねばいいと思ってるのさ)」とラップしていましたよね)

www.youtube.com

これまでのビヨンセは人種問題に関して明言することがなく、その点を責められることもあったほどでした。むしろ、肌が明るいことも手伝ってか(歌詞の中にも「Yello-Bone」=肌のトーンが明るい黒人というフレーズが)、白人側にいるんじゃないの?と揶揄されることも。そんな彼女が、この楽曲とMVで自身のステイトメントをしっかりと明確にしたというわけですね。なんかビヨンセって、このままいくと現代版アリス・ウォーカーみたいにもなりそう。ニーナ・シモンの方が近い?いずれにせよ、これからのビヨンセはより一層世界を「SLAY」していくに違いなさそうです。

ちなみにこのMV、同じくニューオーリンズを舞台にしたドキュメンタリー映画"That B.E.A.T."』のシーンを無断使用しているとのことで、別の意味でも騒動になっているみたいです。

 

続報などあれば、またしたためます。

では、またね。

渡辺 志保 (id:shihowatanabe)

 

フォーメーション組むって、

自分が今いる場所で

ひとりひとりそれぞれいろんな形で

権力や不正や差別とたたかう、

それがひとりひとりつながって

フォーメーションになるってことだよね。

 

さあ、レイディース、

フォーメーションの準備はできてるかな?