Black Lives Matter: Beyonce - Formation フォーメーションはできてる ? - ビヨンセ論争にみる Black Lives Matter
2016年2月7日に行われたスーパー・ボウルでのハーフタイム・ショーの素晴らしいステージ !
ところが、このパフォーマンスに対して、ビヨンセは非常に激しい批判と攻撃をうけることになります。なぜなんでしょう。
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・・・で、
なんでこのビヨンセのパフォーマンスが大問題を引き起こすことになったの?
ビヨンセ批判を主に展開していったのは、
なんと警察でした・・・。
えっ、どこが anti-police だというの? もう一度、歌詞と一緒に映像を見てみましょう。
AFPBB News 2016年2月9日
米国で年間最高のテレビ視聴率を誇り、1億1100万人以上が視聴するというスーパーボウルのハーフタイムショーでこの曲を披露したことで、ビヨンセは可能な限り大勢の聴衆に自分のメッセージを届けた。
■「撃つのはやめて」
新曲ビデオでは、アフリカ系米国人が直面する「現実」を映し出すシーンが瞬く間に展開する。特に取り上げられているのは「黒人の命は軽くない」運動のきっかけとなった、過去2年間の警察による黒人殺害事件の数々だ。
中でも鮮烈なのは、フード付きスエットシャツを着た少年が、暴動鎮圧用の装備で立ち並ぶ警官隊の前で踊るシーン。警官たちが逮捕されたかのように手を上げると、壁に落書きされた「撃つのはやめて」(Stop shooting us)の文字が映る。
ビデオの舞台は、米ルイジアナ(Louisiana)州ニューオーリンズ(New Orleans)。ビヨンセは水中に沈みゆく警察車両の屋根の上で歌っている。これは、2005年にハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)で同市が壊滅状態となり、アフリカ系住民を中心に2000人近い死者が出た際、当局の救助活動に不手際があったことを暗に批判している。
また一瞬映る新聞の一面には、公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr.)牧師の写真とともに、1963年のワシントン大行進の際に牧師が行った演説「私には夢がある」にかけて「夢を見る人を超えて」との見出しが掲げられている。
歌詞では、ルイジアナとアラバマ(Alabama)出身の両親の下に、テキサス(Texas)州で生まれた生い立ちを歌い、「ジャクソン・ファイブ(Jackson Five)の小鼻を持った自分の黒い鼻が好き」と美の理想を語り、アフリカ系ならではのウェービーな髪をなびかせ5歳の娘、ブルー・アイビー(Blue Ivy)ちゃんの方を振り向く。
■ 直後に反発
米国の「黒人歴史月間(Black History Month)」開始早々に発表された新曲は、通常物議を醸すことがめったにないビヨンセにとって、過去最大の政治路線への転換といえる。
通常は番組制作側が慎重に当たり障りのない内容を取り上げるスーパーボウルでのパフォーマンスをめぐり、ビヨンセは今回、すぐに非難の集中砲火を浴びることとなった。
7日のパフォーマンスの中で、ビヨンセと短い革製のジャンプスーツを着たダンサーらが拳を突き上げる振り付けがあったが、一部ではこれが黒人民族主義組織「ブラックパンサー党(Black Panther Party)」の敬礼と受け止められた。
首都ワシントン(Washington D.C.)のホテルで会合を開いていた全米保安官協会(National Sheriffs' Association)の会員らは、ビヨンセのパフォーマンスを見るやテレビの音量を落として背を向けたと、交流サイト(SNS)のフェイスブック(Facebook)で明らかにしている。
また、犯罪取り締まりへの強硬姿勢で知られた前ニューヨーク(New York)市長のルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)氏も、ビヨンセはアフリカ系米国人社会の内部で警官への敬意が醸成されることにこそ力を尽くすべきだと主張した。ジュリアーニ氏は「これはフットボールであって、ハリウッド(Hollywood)ではない。彼女やわれわれを守り、生かしてくれている人々である警官らを攻撃するために、彼女がこの舞台を利用したことは非常に悪意あることだと思う」と米FOXニュース(Fox News)に語った。
その一方で、ビヨンセのパフォーマンスに元気づけられたネットユーザーもいる。「黒人の命は軽くない」運動を立ち上げた一人、オパル・トメティ(Opal Tometi)氏はツイッター(Twitter)で、今年のスーパーボウルが米テキサス(Texas)州の刑務所で不審死を遂げたアフリカ系女性、サンドラ・ブランド(Sandra Bland)さんの誕生日だったことに触れ、ビヨンセを賞賛するコメントを投稿した。
たとえ非難を浴びても、ビヨンセはファン層の固さに自信を持っているだろう。スーパーボウルの後は、北米と欧州各地のスタジアムをまわる40日間のツアーが発表されている。(c)AFP/Shaun TANDON
ビヨンセを警察組合長が批判、警官にコンサートのボイコットを呼びかける
Daily News | Billboard JAPAN
ビヨンセが【第50回スーパーボウル】で行ったパフォーマンスが波紋を呼ぶなか、今度は警察やその関連団体からの批判を招いた。2月16日にニューヨークで行われ失敗に終わったアンチ・ビヨンセ・デモに続き、マイアミ警察組合長が彼女のコンサートをボイコットするようサウス・ビーチの警官たちに呼びかけているのだ。
マイアミ・ニュースタイムズによると、警察友愛会会長のJavier Ortizは、同シンガーがスーパーボウルのハーフタイム・ショーでアフロにベレー帽姿のダンサーを従え、ブラックパンサー党(1960年代後半~70年代にアメリカで黒人民族主義運動・黒人解放闘争を行った政治組織)への敬意を示したほか、「Formation」のミュージック・ビデオでは、フードを被って踊る幼い少年の前で暴徒鎮圧用の装備をした警官が両手を上げるシーンを挿入したため標的にしているという。
“Black Lives Matter(黒人の命も大切)”運動では、2014年にファーガソンで起きたマイケル・ブラウン射殺事件の後、“Hands Up, Don't Shoot(両手を上げろ、撃つな)”がスローガンとして使われるようになった。
2月17日に掲載された同リリースにてOrtizは、「ビヨンセがブラックパンサー党の宣伝と法執行機関(警察)への不支持を示すアンチ警察のメッセージにより、アメリカ国民を分裂させる場として今年の【スーパーボウル】を利用したのは事実です」と述べている。
続けてOrtizはブラックパンサー党のメンバーに殺された警官たちに敬意を表し、「交通規制で脇に寄せた2人のブラックパンサー党員に銃撃され、その傷により亡くなったニューヨーク市警、Richard Raineyに敬意を表します。また、ブラックパンサー党員に暗殺されてきた多数の法律施行官にも敬意を表します」としている。Raineyは1981年に銃弾を受け、昨年3月に他界した。
ビヨンセのメッセージ
私たちのコミュニティの若い男女の命が奪われることに、うんざりしています。
立ち上がり、"私たちを殺すのを止めて"と要求するかどうかは、私たち次第なのです。
私たちに必要なのは、同情ではありません。必要なのは、私たちの命を全ての人に尊重してもらうことなのです。
私たちは、一つのコミュニティとして立ち上がり、私たちを守ると誓った人々による殺人や暴力行為が一貫して罰せられるべきでないと信じている人々と闘います。
そんな命を奪う人々は、私たちに無力さや絶望感を覚えさせます。
しかし、次世代の権利のために、善を信じる次世代の若い男女のために、闘っているのだと信じなければいけません。
これは人類の闘いなのです。人種、ジェンダー、性的志向なんて関係ないのです。これは、社会の隅に追いやられていると感じている人々、自由と人権のために必死になっている人々のための闘いなのです。
これは警官全員に対する訴えではなく、命を過小評価する人々への訴えです。有色人種やマイノリティに対する戦争は、終わらせるべきです。
恐怖は言い訳にはなりません。そして憎しみが勝利することもないのです。
私たちはみんな、怒りと不満を行動に変える力を持っています。私たちは、住んでいる地域の政治家や議員に連絡を取るため、社会的、法的変革を要求するために、声を上げなければいけません。
アルトン・スターリングとフィランド・キャスティルのご家族に祈りを捧げると同時に、私たちのコミュニティにおける不当な事件の連鎖に終止符が打たれることを祈りましょう。
是非、あなたの地域の政治家や議員に連絡してください。必ず声を聞いてもらえるはずです。
ビヨンセビヨンセ、黒人男性射殺事件を受けコメント発表:「有色人種やマイノリティに対する戦争は、終わらせるべき」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
フォーメーション組むって、
自分が今いる場所で
ひとりひとりそれぞれいろんな形で
権力や不正や差別とたたかう、
それがひとりひとりつながって
フォーメーションになるってことだよね。
Black Lives Matter 黒人の命が大切なんだってこと、ちゃんと女たちフォーメーションくんでいよう、ってこと発信して、2016年にこれだけのバッシングがくるっていうのが、アメリカのいまを物語っているのかもしれません。
私たちは
フォーメーションの準備ができているんだろうか。
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