Sophist Almanac

世界について知りたいとき

ジョージ・フロイドさん事件をふりかえる ( 2 )

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Today's Topic

youtu.be

 

It's A Bible. の写真撮影に、教会の牧師さんも激オコ。

sophist.hatenablog.com

 

トランプ大統領の聖書ディスプレイ

平和的にデモをしていた人たちを暴力的に排除し教会の前で聖書をかかげてスピーチした。その顛末を CNN から。

 

マイク・マレン退役海軍大将「もう黙ってはいられない」

 

www.theatlantic.com

 

あの「狂犬」マティスがついにトランプに吠えた

仕事の鬼、七千冊の蔵書をもつ海兵隊 (Marine Corps) きっての読書家で知識人、独身で禁欲的なまでの軍一筋「戦う修道士」(Warrior Monk) という異名も持つ、「狂犬」(Mad Dog) マティスさん、ついに沈黙を破りトランプに吠えた !

 

それにしても、すごい写真。

 

 

 

この方のツイートをここに記録しておきますね。

1) あの将軍がついに沈黙を破った。 海兵隊でCrazy Mad Mattisと呼ばれ、海兵隊のトップに登りつめ、トランプの下で2年間、国防長官を務めたたジェームズ・マティスが大噴火した。 彼はトランプ政権を去ってから一切トランプ政権の批判をしなかった。軍を政治化することを避けるためだった。

 

2) 軍の政治化の懸念に加えて、彼は現政権で国家を守るために努力をしている人にチャンスを与えるべきだとも考えていた。 しかし、いつか語らなければいけない時が来るともほのめかしていた。 それが昨日、2020年6月3日。彼は声明を発表した。

 

3) 完璧に忠実な軍人として、あり得るキャリアの最高位についた彼が、生涯を通じて忠誠を誓ったのは憲法であった。彼にとって国家とは憲法であり、大統領やその他の個人ではなかった。 その声明は、もの凄い Intensity を感じる文章だ。言葉の中に、怒りと悲しみがあふれている。ざっと要約する。

 

4) 「国民の憲法で保障された権利を侵害するために、憲法を守る誓いをした軍が動員させられるなどとは夢にも思ったことがない」 「私たちの街を戦場と呼び、制服を着た軍隊がそこを制圧するというような考えは拒絶するべきなのだ」

 

5) 「軍事化した対応をすることによって、虚構の対立が仕掛けられてしまった。市民社会と軍の紛争という対立が。これによって、制服を着た男女と彼らが守ることを誓った社会の間の信頼ある絆を支える道徳的立場が侵食されてしまうのだ」

 

6) 「抗議に軍事化した対応をする必要はない。我々に必要なのは、共通の目的の下で団結することなのだ。そして、それは、”我々は全員が法の前では平等である”ということを保障することによって始まる」

 

7) 「ノルマンディ上陸の際のナチのスローガンは"Divide and Conquer"(分断し征服しろ)だった。それに対する我々アメリカ軍の回答は、"In Union, there is Strength"(団結するのだ、それが力だ)だと兵士たちは教えられた」

 

8) 「団結こそ、この危機を克服する。私たちは政治よりも優秀であると自信をもとう」 「私の生涯において、トランプは米国民を団結させる努力をしない、そのふりさえしない初めての大統領だ」

 

9)「我々が目撃しているのは、彼のこの意図的な努力、未熟なリーダーシップの3年間の結果だ。我々はトランプなしで、我々の市民社会に内在する力によって、団結することができる。この数日間が示したように、これは簡単なことではないだろう」

 

10) 「しかし、我々は、同胞の市民、我々の約束を守るために血を流した過去の世代、そして我々の子供たちに借りがあるのだ」 「我々はこの困難な時を克服し、我々の目的とお互いの尊敬を新たにして、より強くなるだろう」

 

 

 

マティスの力強いステートメントは読む者の心をがっつりとつかみます。軍一筋の軍人。その「強靭さ」を底支えしているのは、自宅に何千冊もの蔵書をもつというそのインテリジェンス。それが、多くの人々の共感と尊敬を勝ちとるための最大の「武器」であり「戦略」なのですね。

 

それに対するトランプさんの反応は !? 

トランプ大統領は、それに対し、このツイート。

 

多分オバマと私の共通点は、二人とも、この世界で最も過大評価された将軍マティスをクビにする栄誉を得たということだ。私は辞任しろと彼に申しいれた、そしてそれはよいことだったと感じてるよ。彼のニックネームは「カオス」(混沌) だったが、それは好きじゃなかったから、私が「マッド・ドック」(狂犬) に変えてやったんだ。

 

マティスの基本的な能力というものは、ミリタリーじゃなくてむしろ個人的な広報戦略 (PR) だよ。私が彼に新しい人生と、仕事と、勝利への戦いを与えてやったんだ。しかし奴はめったに「祖国にベーコンを持ち帰らなかった」(成果をあげなかった)。私は彼の「リーダーシップ」スタイルが嫌いだし、彼の他のことも大嫌いだが、それは多くの人も納得することだろ。彼が消えてくれてうれしいよ。

 

英語の勉強になりますね。

 

bring home the bacon      (おうちにベーコンを持って帰る) 生活費をかせいでくる、期待どおりの成果をあげる、成功する。

 

この恨み節と虚言に満ちたトランプの投稿に対し、米国ツイッター社が、すぐさまウソの主張であるという独自のファクト・チェック記事を配信。あの左側に表示されるやつね。これみんな見るでしょ。このツイッター社の対応も、日本のツイッター・ジャパン社と全然ちがってて、すごいと思う。

 

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Twitter accuses President Trump of making 'false claims' - BBC News

 

まず、① トランプもオバマも、マティスを首にしていない。➁ トランプがマッド・ドックという異名の命名者じゃない。➂ マティスを大絶賛して国防長官に指名したのはトランプじゃん。広報戦略で名を成したのはトランプじゃん。とツッコミどころ満載。スピーディーなファクト・チェックをすぐに提供する海外メディアはやっばりすごいなと思います。

 

www.bbc.com

 

そもそもなぜマティスさんは国防長官辞任したの !? 

実はなんでマティスが辞任したかも、すごい理由があって・・・。日本など同盟国への軍事負担はどんどん上乗せ請求するのに、昨年は対 ISIS との闘いで散々利用した挙句、トランプ大統領はちゃっちゃと軍を撤退させクルドを見捨てようとした、そのやり方に抗議しての辞任でした。

 

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2019年アメリカ式の握手 

 

その理由がびっくりだった。

www.cnn.co.jp

 

クルドは「第二次世界大戦で米軍助けず」が理由なら、そもそも血みどろの地獄のような戦争で対米戦争した日本とか、どうなんねん。

今は日米は軍事同盟で、私たちも税金で八割近い米軍の駐留費を負担し、新規の米軍基地も日本の税金で作ってるけど、いざという時、「じゃ、お元気で ! 」って感じなの !? って話になる。

 

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じゃね、お元気で ! と撤退する米軍。うわわわ、クルドの人たちはどうなるの !

 

元外交官で立命館大学客員教授の宮家邦彦さんの記事も読んでみよう。

 

japan-indepth.jp

 

まじ、これじゃ同盟なんて、結局、信じて利用されて捨てられるだけじゃないの、ってことになる。

 

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We love U.S.A って同盟信じて戦っても、ニューヨークの五番街にいる奴に後ろから撃たれるクルド

 

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iroon.com: Cartoons: Where were you?

助けを求めるクルドの女性に、あんた第二次世界大戦の時はどっちの味方だった !? と聞くトランプさん。・・・。

 

これじゃあ、みもふたもありませんね。狂犬マティスさんも激怒するわけです。

 

エルモ君のパパが BLM のデモをどのように伝えているか 

見た目の現象だけで感情的に理解しちゃだめ。大切なことは簡単な言葉でもちゃんと子どもたちに伝えていく努力をすることが大切。そういうことをエルモ・パパは実践してますね。

 

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