ジョージ・フロイドさん事件をふりかえる
- Today's Reading
- Twitter から暴力推奨していると警告されたトランプ大統領のツイート
- I Can't Breathe 「息ができない」
- Reading Data
- こどもたちにどう Black Lives Matter を伝えるか
Today's Reading
Twitter から暴力推奨していると警告されたトランプ大統領のツイート
日本のツイッター・ジャパンとちがって、アメリカのツイッター本社は、差別的・暴力的ツイートを削除する対応をしっかりやっていますね。
クリックすると表示できるようになっています。クリックしてみてね。この投稿のどの点が Twitter ルールに違反しているか、考えてみましょう。(P.S. つか、トランプさんのアカウント自体が削除されちゃったよ・・・)
I can’t stand back & watch this happen to a great American City, Minneapolis. A total lack of leadership. Either the very weak Radical Left Mayor, Jacob Frey, get his act together and bring the City under control, or I will send in the National Guard & get the job done right.....
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2020年5月29日
....These THUGS are dishonoring the memory of George Floyd, and I won’t let that happen. Just spoke to Governor Tim Walz and told him that the Military is with him all the way. Any difficulty and we will assume control but, when the looting starts, the shooting starts. Thank you!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2020年5月29日
I Can't Breathe 「息ができない」
警察によるアフリカ系アメリカ人男性をターゲットにした暴力は、身近な脅威として昔から現在まで続いています。
ある時、アフリカ系アメリカ人の大学教授でテレビのコメンテーターもしている人とお食事中に話しているとき、小さな時から、自分の息子を「どう警察から守るか」を教えなければならない、そのことがつらい、とおっしゃっていました。
普通は違うよね、「どう警察が守ってくれるか」ではなく、「どう警察から身を護るか」という、すさまじい転倒があるわけです。自分の子どもに、警察に殺されることを極力避けるための最低限の知識を伝えなければならない、そんな社会というのは、もう完全におかしいわけです。
こういうのはやはり閲覧注意ですけど学びとして実際に動画を見てみることも大切かと。アフリカ系アメリカ人の男性はけっして激しく抵抗していません。いのちの危機にあるのに、抵抗できない。また周りの人々も、やめて、放してあげて、死んでしまう、と言っているけど、言うだけで、何もできません。なぜでしょうか。
それは、アフリカ系アメリカ人にとって、今もまだ、警察に対する反抗的な態度や抵抗は、即、死を意味するからです。
2020年5月25日、ジョージ・フロイドさん事件の動画
NBC News から
以下の動画は閲覧注意です。
フロイドの首を膝を使って地面へ押し付けていたのは、当時44歳の白人警官デレク・ショーヴァンであると確認されている。彼は2001年頃から約19年間ミネアポリス警察の警官だった[35]。当該警察官に対して18件の苦情が公式記録に残されており、そのうち2件は懲戒書簡を含む懲戒処分とされていた[36]。また、彼は3度のマイノリティ人種に対する銃撃に関与しており、2006年にはラテン系アメリカ人男性が、当該警察官を含む6人の警官から42発の銃弾を受けて死亡した。その他、2008年には黒人男性が、2011年に彼がパトロールカーで巡回中に自転車に乗っていたアメリカ先住民の男性が、銃を持っていたと言う理由で職務質問しようとした時、アメリカ先住民男性が逃げ出したので追跡して、銃を撃った。黒人男性もアメリカ先住民も彼から銃弾を受けたが、いずれも命は取り留めた[37][38][39]。
フロイトさんの殺害は、エリック・ガーナーさんの殺害と多くの点で類似しており、それはまた全米で今も頻発する種差別的な警察暴力の氷山の一画でもありました。
2014年7月17日、エリック・ガーナーさん事件の動画
ABC News の動画と解説から。
閲覧注意。
しかも、ガーナーさんを窒息死させた警官は不起訴となり、また五年後に
世界中の人が抗議しているのは、こういう警察によるアフリカ系アメリカ人男性をターゲットにした暴力が、もう日常的におこっているからです。
昨日のニュースもここに加えておきましょうね。
Reading Data
BBC 若い黒人男性の死因第6位が警察によるもの
【解説】なぜアメリカで大勢が怒っているのか 人種に関する3つのデータ